【バガボンド】最新刊37巻までの全巻ネタバレまとめ

青年漫画|続きを今すぐ読む方法

「バガボンド」は井上雄彦さん作の漫画で、モーニングにて連載されていす。

現在発売されている単行本は既刊37巻。

ここでは、「バガボンド」最新刊37巻までの全巻ネタバレをご紹介いたします。

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

 

【バガボンド】最新刊までの全巻ネタバレまとめ

ここでは、「最新刊」最新刊37巻までの全巻ネタバレを、まとめてご紹介しています。

青文字になっている巻数をタッチすると、その巻の詳しいネタバレを見ることができます。

 

【バガボンド】1巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

天下無双の剣豪、宮本武蔵の物語は、ここから始まります。
戦国時代末期、天下分け目の大戦で出世を目指した結果、関ヶ原で敗北と虚しさを味わった新免武蔵。
「戦は、終わった。俺は、敗けた」
という、宮本武蔵らしからぬセリフが、冒頭から印象深く残ります。

武蔵と共に戦に加わり、運良くも生き延びた幼馴染の又八と、戦場から逃げようとしますが、敵の残党狩りに合い、バガボンド最初の戦闘シーンに入ります。
まともな武器も無いのに、生まれ持った剛腕と躊躇なく相手を殺す残忍さを持っている武蔵は、残党狩りの武士を皆殺しにします。
残党狩りが武蔵と対峙した瞬間の恐怖心、人ならざる気配を帯びた若かりし頃の武蔵が、短くも力強く描かれています。
残党狩りの襲来から生き延びた武蔵と又八はその後、空腹と疲労で戦場から出ることなく、行き倒れてしまいます。

運よく、近くに住む母子・お甲と朱美に拾われ、助かった武蔵と又八は、ある時お甲の家で刀を見つけます。
女二人で生計を立てているお甲と朱美、実は主人を野武士の辻風に殺され、戦場の死体から刀や鎧を盗む事で暮らしているのでした。
甲の妖艶さに惹かれる又八、武蔵の雰囲気に惹かれる朱美、この時から、先の人間関係が垣間見えます。

お甲に惚れ、自分の女にしようとする辻風ですが、「野武士とはいえ大将首だ」と、殺気立つ武蔵に押され、木剣でたたき殺されます。
又八も奮闘し、辻風の部下を刀で殺し、生まれて初めて人を斬った興奮に包まれます。
その興奮の勢いのままに、思春期真っただ中の又八はその夜、お甲を夜這いますが、大人の女に翻弄され、怖気づき、後悔する又八する事になります。
翌日、夜這いの後悔に苛まれる又八は、気を取り直し、許嫁・おつうのまつ宮本村へ帰ろうと決心を決めますが、武蔵はそのまま剣の旅に出ると言います。

そんな中、辻風の残党達が、お甲を襲おうと多人数で家に押し入ります。
助けに戻る武蔵と又八ですが、躊躇なく、野武士の溢れる屋内に飛び込む武蔵に対し、人数の多さに躊躇し、出遅れる又八。
間一髪で野武士に見つかる前に家から出ていたお甲は、又八と合流するも、極限の恐怖と助かった安心感から、その場で又八と性を貪ります。

家の中で、一人多勢の野武士と戦う武蔵は、野武士を撃破し生き延びますが、お甲・朱美と共にその場から逃げた又八は追わず、故郷にいる又八の母に、生きている事を伝えるため、宮本村へ戻ります。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】2巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

幼馴染・又八が無事であることを伝えるため、宮本村へ帰った新免武蔵(しんめんたけぞう)でしたが、君主から追われる身となってしまいます。
何とか又八の許嫁であり、幼馴染のおつうに接触するも、武蔵の汚れた風貌に驚き悲鳴を上げるおつう。
その場から逃げた武蔵でしたが、気配無く待っていた僧侶・沢庵宗彭に転ばされます。
不敵な沢庵から発せられた言葉「肝は小せえな」「お前はこの村で一番弱い」の意味を理解出来ず、武蔵はそのまま山中に逃亡します。
城の追ってから何度も襲われつつも、出会うもの全て殺し逃げ続ける武蔵は、前巻で殺した野武士の弟、辻風黄平に襲われます。
素早く、忍びのような動きで武蔵を押す辻風黄平ですが、武蔵の迫力に圧倒され、一度退きます。

その頃、なかなか捕まえられぬ武蔵を捕まえようと、沢庵はおつうを連れて山に入ります。
のらりくらりと武蔵を探す沢庵は、そのまま野宿をしようと、おつうと共に山菜鍋を作ります。
数日間の逃亡生活で飢えと渇きに意識を取られる武蔵は、本能的にも、沢庵とおつうの囲む焚火の灯りに惹かれ、二人と遭遇します。

声も出ぬ武蔵に対し、お甲に又八を奪われたおつうは、武蔵に泣きつき、その姿に脱力した武蔵は沢庵に捕らえられます。

寺の大木に吊るされ、罰を受けながら死を待つ武蔵は、力なく、朦朧とした意識の中で日々沢庵の説教を聞きます。
臆病で人を恐れる武蔵自身が、敵を作り、人を恐れさせ、人を殺した、そう問いただす沢庵に対し、武蔵は武士らしい死を望みます。
人目を盗み、武蔵に食事を与えようとするおつう、天の恵みか、雨水をすすり何とか生きながらえる武蔵、弱りながら武蔵が死ぬ様を今か今かと待つお杉。

弱りゆく武蔵に止めを刺そうと、辻風黄平が表れ、吊るされる縄を切り落としますが、間一髪、沢庵の気に押され、辻風はその場を去ります。
そのまま沢庵に担がれ、武蔵は宮本村の一望できる山頂へ連れて行かれます。
その頃、おつうはお杉に別れを告げ、帰らぬ又八との決別を決心します。

山頂で、沢庵に対し「俺を殺せ」と言う武蔵に対し、沢庵は怒り、殴りつけ、会心させようとしますが、武蔵は自ら岩に頭を打ち付け死のうとします。
血を流す武蔵を抱きかかえ、問いただし、そんなお前でも生きて良い事を伝える沢庵、涙を浮かべる武蔵。
この瞬間から、新免武蔵は死に、今後は宮本武蔵(宮本村の武蔵 の意)と名乗って生きる事になった武蔵は、天下無双を目指す流浪の旅に出ます。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】3巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

宮本村を離れ、宮本武蔵と名乗るようになった武蔵は、剣術修行の旅に出、京へ現れます。
木剣一本を腰にさし、周囲に異様の目で見られながら京を歩く武蔵の前に、遊女と戯れる小柄な男が現れます。
名門の道場、吉岡道場へ行く事を男に話すと、一瞬で刀を抜き、武蔵に寸止めをする男、「ほら、死んだ」と言い放ち、再び遊女と戯れ去っていきます。

その頃、京には、関ヶ原で逃げ、お甲・朱美と暮らす又八の姿が。
職もなく、売春宿を営むお甲のヒモとして暮らす又八は、堕落しきり、お甲にも追い出されます。

世の広さを知りながらも、そのまま吉岡道場の門を叩く武蔵は、当主である吉岡清十郎と試合たいと願いますが、清十郎は不在、高弟の植田は、門下生達で武蔵をいたぶり追い返そうと企みます。
しかし、子供のころから武芸者を殺し、戦場を生き抜き、野武士との死闘をくぐり抜けてきた武蔵の強さは、道場育ちの門下生とは比べ物になりません。
殺気の宿らぬ門下生の木剣に焦りもしない武蔵、持ち前の剛腕と、人を殺しなれた躊躇の無さで、門下生達を次々撃破し、殺してしまいますが、見かねた植田が立ちはだかります。
「師は誰か。」と尋ねる植田に、「幼き頃より、父・新免無二斎に…」と答える武蔵。
その名を聞いた瞬間、植田の目が変わります。
吉岡の先代・吉岡拳法を破った相手が、武蔵の父であり天下無双と言われた新免無二斎…武蔵の強さに納得しつつも、このままでは帰せぬと武蔵と戦う植田でしたが、そこに清十郎の弟・伝七郎が帰ってきます。

門下生を殺され、悲しみと怒りに震える伝七郎は、武蔵と戦おうとしますが、今度はそこに清十郎が戻ってきます。
清十郎の姿を見た武蔵は驚き「さっきの…」、そう、遊女と戯れながらも武蔵に一瞬で剣を近づけた小柄な男が、吉岡道場当主の清十郎だったのです。
酒を手土産に、武蔵に帰るよう促す清十郎ですが、武蔵は引かず、苛立つ伝七郎が武蔵に切りかかろうとした刹那、清十郎が武蔵の額に剣を入れます。
一瞬の出来事に驚きながら、その剣を見せてくれた清十郎に礼を言う武蔵は、改めて清十郎に試合を申し込みますが、清十郎は戦う気はなく、道場を立ち去ります。
門下生を殺され黙っていられない伝七郎が武蔵と戦い、互角以上と思いながらも徐々に押される武蔵でしたが、道場に忍び込み、酒を盗んでいた又八の不注意で火災が起こり、勝負のつかぬまま武蔵は道場を後にする事になります。
一年後、強くなったお前が見たいと、伝七郎に認められた武蔵は、再戦の約束を誓います。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】4巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

又八の不備により出火した吉岡道場は、結果的に全焼し、名門である道場を失います。
火事の後片付けをしながら、悔しさと虚しさに包まれる吉岡一門、植田が慰めながら作業を進める中、武蔵との戦いの傷も癒えぬまま、伝七郎は柳生へ修行に出ます。
道場を無くし、武蔵を追う選択をした祇園藤次は、奈良へ。

一方、武蔵を助けた後、お甲の元に戻る又八ですが、お尋ね者になったダメ亭主をお甲は追い出します。
武蔵の名を聞き、目に涙を浮かべる朱美は、関ヶ原で別れてから武蔵の事を思い続けていた様子で喜びを浮かべました。

吉岡道場から生き延び、傷も癒えた武蔵は、奈良・槍の宝蔵院へ挑む為、再び旅路につきます。
沢庵宗彭と再会し、おつうが柳生へ奉公している事を知った武蔵は淡い気持ちを抑えますが、沢庵にその好意を読み取られ心を乱します。
不意に、沢庵に戦おうと言われた武蔵ですが、虚を突かれ一瞬で負けてしまいます。
「一枚の葉にとらわれては木は見えん。一本の木にとらわれては森は見えん。どこにも心を留めず見るとなく全体を見る…」
と、説法を受ける武蔵は、川へ飛び込み頭を冷やし、心機一転奈良へ向かいます。

武蔵は、手当を受けた家の奉公者であった子供、城太郎も旅の共に連れて行く事になりますが、奈良には一足先に祇園藤次の姿が。
突然宝蔵院に上がる藤次に対し、敵対心を現す槍を持った層達。
一人が藤次に挑みますが、一太刀で両手を切り落とされ、藤次に圧倒されます。
祇園藤次は武蔵が姿を現すまでの間、日々宝蔵院で試合し、暇を潰すと言いその場を去ります。
その場にいた宝蔵院でも上位の槍の使い手・阿厳は、祇園藤次に恐れを現した者を罰しながらも、藤次の強さに警戒心を持ちます。

そこへ現れた宝蔵院槍術二代目の、宝蔵院胤舜は、日々出会わぬ強敵の出現に心躍らせ、無邪気な表情で藤次の事を阿厳に聴きます。

城太郎を連れ奈良へ着いた武蔵は、宝蔵院へ向かう途中、老僧に道を尋ねようとします。畑を耕し、クワを持つ老僧に一瞬の殺気を感じ、武蔵は身構えます。
老僧に「何という殺気か。この老いぼれを斬ろうとでもいうのか?」と言われ、宝蔵院へ行く足を止め、その老僧と一夜を共にします。

慣れない酒を飲みながらも、老僧の話に耳を傾ける武蔵は翌朝、眠る城太郎を置いて単身宝蔵院へ入ります。
早朝から槍を振るい、自らを鍛える阿厳に出会い、そのまま戦いに入る武蔵。
不慣れな槍の動きと、刀よりも長い間合いと、阿厳の圧力に押される武蔵でしたが、一瞬の隙をつき、阿厳を殴り倒し勝利します。
それを見ながら拍手をする祇園藤次。
予想外の吉岡との再会で、第四巻は終わりを迎えます。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】5巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

阿厳に勝利した直後、その様子を見ていた祇園藤次は拍手を送ります。
火事の事は知らぬという武蔵ですが、それでも戦うなら構わぬ、と好戦的な武蔵に対し、藤次も「お前と戦うのは面白そうだ」と、笑みを浮かべ剣を抜きます。
ダラリと構えながらも、その実力を感じ取る武蔵、藤次は剣を交えながらも、武蔵の迫力に圧倒される事無く余裕の表情で武蔵の木剣を捌いていきます。

そこへ現れた、宝蔵院胤舜は、一瞬で状況を理解するとともに、武蔵と藤次の間に割って入った瞬間、二人へ同時に木槍を入れます。
倒れている阿厳を起こし、どちらに負けたのか聞く胤舜は、武蔵と戦う事を決めます。
二人に対し、「吉岡清十郎、奴だけは俺と同等の腕を持っていると認める」と言い放つ胤舜に対し、藤次は一太刀を入れようとしますが、余裕でかわす胤舜。
「弟子か?剣が清十郎に似ている」と、一瞬で藤次の事を読み取る胤舜は、武蔵を倒した後、藤次と勝負しようという余裕を見せます。

そしてついに対峙する武蔵と胤舜。
構えた胤舜に対し、過去に味わった事のない恐怖を覚えた武蔵は、思わず咆哮し、力みを抜けぬまま胤舜に向かっていきます。
剣を交わされ、木槍を打たれる武蔵は、自らに木剣を打ち、力みを取ります。
いつもの剛腕と気迫が戻った武蔵は、胤舜に攻め入りますが、鮮やかに交わす胤舜。
武蔵の強さを認めながらも、余裕を持つ胤舜は徐々に武蔵を追い詰めていきます。

武蔵の戦いに出遅れた城太郎は、老僧から胤舜の強さを知らされ不安を覚えますが、武蔵の方が強いと信じ、宝蔵院へ急ぎます。
城太郎を見送り、畑を耕す老僧は、武蔵の強さを見抜きつつも、若く、純粋であり過ぎることを危惧しています。
そう、胤舜は武蔵の強さを捌ききれるほどの実力者である事を、老僧は十分に知っているのでした。

城太郎の駆け付けた宝蔵院では、武蔵が攻め入り、胤舜を追い込んでいるように見えますが、胤舜は無傷。
負った傷の痛みに耐え、恐怖を怒りに変え立ち向かう武蔵ですが、その殺気と楽しみながら戦う胤舜は、まるで命のやりとりそのものを堪能している様子です。
胤舜と対峙した瞬間に覚えた恐怖心は、徐々に膨らんでいき、武蔵の心理は飲み込まれていきます。
剣は入らずとも、一瞬の隙をつき頭突き入れる武蔵ですが、胤舜に負わせた傷はこの攻撃のみ。
一方的に武蔵に槍を入れていく胤舜に対し、砂をかけ、奪った槍を振り、あらゆる手で対抗する武蔵も万策つき、最期の一振りも冷静さを保つ胤舜にあっさり止められます。

「命を教わる。ありがとう武蔵」
と、この戦いに礼を告げ構える胤舜。

「恐怖」という闇に飲み込まれていく傷だらけの武蔵の最期は…

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】6巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

胤舜との圧倒的な実力差と、自らが覚えた恐怖心に支配された武蔵は、とどめを刺そうとする胤舜の前から逃げ出し、一命をとりとめます。
戦いの記憶も無い状態で、老僧に手当てを受け、自らが逃げ出した事すら覚えていない武蔵に、姿を見せた城太郎が言い放つ冷ややかな一言、
「短い間だったけどお世話になりました、お師匠。…いや、宮本さん」
「オラ、逃げる事なんか教わりたくない」

蘇る戦いの記憶、恐怖のあまり必死で逃げた自らの失態を思い出した武蔵は、老僧からの手当てを受けながら、老僧が何者なのか問います。
その口から出た名は、「宝蔵院胤栄」、宝蔵院流槍術の初代であり、胤舜の師が、老僧の正体だったのです。
何も気づかぬ自らの小ささに打ちひしがれる武蔵は、傷の手当を受ける日々の中、胤栄の話に耳を傾けます。
胤舜は天才的な武の才を持つ事を認めつつも、「心」が足らぬ、「恐怖」を知らぬという胤栄は、武蔵に「胤舜に恐怖を教える事が出来るかね?」と問います。

胤栄を師に、修行を申し出る武蔵は、胤栄と共に山へ籠ります。
老いたとはいえ宝蔵院流槍術の初代、木槍を持ったその姿に、胤舜を錯覚した武蔵は簡単に胤栄に打ち負かされます。
夜は一人で山で暮らすよう言われた武蔵は、夜な夜な自らと向き合います。
戦いを覚えていない、槍に捕らわれ胤舜が見えていない、無謀に挑戦していった過信に満ちた自分に気付かされます。

一方、京に居場所を無くした又八は、伏見で築城の石引をし働いていましたが、5年にも及ぶ堕落した生活から体力が持ちません。
休んでいる時に知り合った旅の浪人に、薬をもらう恩を受けた又八ですが、浪人は敵方の間者と誤解され、その場で殺されてしまいます。
絶命する直前、「頼む」と又八に言い残しますが、何を頼まれたのかわからない又八は、浪人の手荷物を持ち、故郷へ届けようとします。
荷物から出てきた剣術の印可目録には「佐々木小次郎」の名が…

殺された浪人が佐々木小次郎と思い込んだ又八は、印可目録にあった「鐘巻自斎」という名を手掛かりに大阪へたどり着きます。
浪人の荷にあった金を旅費に、鐘巻自斎を探す又八ですが、出世の機会溢れる大阪に魅せられ、浪人の金で身なりを整えます。
挙句、自らを佐々木小次郎と名乗ってしまった又八ですが、赤壁八十馬という浪人に頭を下げられ、佐々木小次郎が名の知れた侍であることを知ります。

八十馬に担がれながらも、騙され金を奪われる又八でしたが、八十馬を見つけ出し、戦いになりますが、その瞬間頭に浮かんだのは武蔵の姿でした。
武蔵に比べれば八十馬が小さく見えた又八はそのまま八十馬を切り捨て、それを見ていた最寄りの宿屋の用心棒として雇われる事になります。

舞台は奈良へ戻り、宝蔵院。
武蔵との命をやり取りした胤舜は、味気ない日々に気が入らず、退屈を疎んでいました。
そんな中入ってきた、胤栄が武蔵を稽古付けているという話に、歓喜した胤舜は、武蔵に文を出し再戦を告げます。
胤栄との日々を過ごした武蔵は笑みを浮かべますが、その成長は如何なるものに…

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】7巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

胤舜との再戦を前に、再び胤舜への恐怖心を募らせる武蔵は、激しい嵐の中胤舜を闇討ちしようと宝蔵院へ向かいます。
いざ、宝蔵院へ足を踏み入れようとしたその瞬間、稲妻と共に、亡き父・新免無二斎の姿が眼前に移ります。
幻であるはずの父に、卑怯者、強くもないのにと叱りつけられながら、踏み出せない武蔵。
最期に、「もうすぐうぬは死ぬ」と、父の幻に言い残され、宝蔵院を去ります。

山へ戻った武蔵は、再び死への恐怖に襲われながら、おつうを想いながら夜明けを向かいます。
約束の時が迫った武蔵は、手を合わせ、幼少期の孤独な記憶とともに、おつうの幸せを願いますが、気が付けば夜更け、知らぬ間に眠ってしまい、胤舜との約束の時間をとうに過ぎてしまいます。

簡単に1日生き延びてしまった武蔵は笑い、初めて「死が運命なら、それもまたよし」と、過去最強の敵胤舜を受け入れる覚悟をします。

再戦の場に向かった武蔵は胤舜と対峙し、木槍ではなく真剣の十字槍を手にした姿に再び恐怖に襲われそうになりますが、ふと視界に入った一匹のクモに目を留めます。
クモの糸を見上げると、満天の夜空、それをみた武蔵は再び肝を据わらせます。

武蔵と立ち会う胤舜は、依然と違い、大きく見える武蔵の姿に驚きながらも、命のやり取りをする事こそが俺の望みと、気合を入れます。
対する武蔵は、過去になく静かな気持ちで敵を迎え入れており、自身に違和感を覚える程冷静な姿を見せます。

その頃、柳生の里では石舟斎と会話するおつうの姿が。
しかし、数日間付きまとう人の気配に石舟斎は、庭に潜む祇園藤次に出て来なさいと声を掛けます。
胤舜を眼前にし、戦う前に自信を無くした藤次は、最期は天下無双の夢に興じたいと、石舟斎との手合わせを願います。
素手で立ち会う石舟斎に対し、容赦なく剣を振るう藤次でしたが、斬り付けた刹那、手にあったはずの愛刀は石舟斎に取られています。
城兵に見つかり、柳生を去る藤次。
石舟斎の技をみたおつうは、武蔵とはまるで違う静かで穏やかな強さを知ります。

おつうから武蔵の話を聞いた石舟斎は、「わしも昔はそうじゃった」と、過去を回想します。
若かりし頃、若かりし胤栄と共に立ち会った天下無双・上泉伊勢守秀綱、その優しく、静かな強さに胤栄と共に惨敗していたのです。
秀綱から、「我が剣は、天地とひとつ」と教えられた石舟斎達は、全てを包み込むようなその姿と大きさに「武器を捨てその場に座り込みたかった…」と、経験した思いを耽らします。

以前よりも大きく、静かに構える武蔵に対し、胤舜は動かぬまま体力と精神力を消耗していきます。
胤舜と、胤舜の槍に恐怖心を持たない武蔵を前に、胤舜が咆哮をあげる場面で、7巻は終わりを迎えます。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】8巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

胤栄との修行、そして全てを受け入れる覚悟をした武蔵の落ち着きは、以前の荒々しい姿とは雲泥の差を見せます。
焦る胤舜は声を上げ、武蔵に槍を付きますが、あっさりいなされ、あやうく武蔵の剣を受ける寸前の状態。
胤舜に、「ここからだ、お前の望んだ命のやりとりは」と言い放つ武蔵は、自信と余裕にあふれ、胤舜の出す鋭い突きも、届かぬギリギリのところで交わします。

戦いの記憶すら残らなかった以前とは違い、今回は槍も胤舜も「見えている」武蔵は、戦いの最中胤舜に話しかける余裕を見せますが、対する胤舜は言葉を口にしません。
焦りと恐怖を覚えた胤舜ですが、その身に変化が起こります。
断片的に脳裏に浮かぶ映像、記憶、しかし、覚えていない胤舜。
自らに、武蔵のような相手を、命のやり取りを望んでいたと言い聞かせる胤舜に、武蔵は余裕を見せます。
しかし、相手は胤舜。武蔵が挑発的に跳躍し、その足が地に着いた瞬間、素早く槍を突き出します。
かわしながらも、十字槍で右頬を斬られる武蔵でしたが、冷静に胤舜に一撃を入れ、その場に倒れる胤舜。
倒れた胤舜をみた武蔵は、それまでの冷静さを無くし、以前の殺気と荒々しさそのままに胤舜の体を打ちます。

武蔵は、動かぬ胤舜の体から、胤舜の幽体のようなものが出てくる幻影を目にします。
胤舜は意識のみが肉体から抜けていたのでした。
胤栄と共に、勝負に立ち会っていた阿厳は胤舜に呼びかけますが、その姿を見る胤舜は阿厳の心の声を聴きます。
その強さに憧れながら、考えている事のわからない胤舜に、周囲は恐れを覚え、胤舜が孤立していった事。
それでも、阿厳は、胤舜は友達だと強く思っている事。
師匠の胤栄が、倒れる胤舜の肉体に近づいた時、宙に浮かぶ胤舜の意識に記憶が蘇ります。

胤舜の本当の名は「慎之介」、昔、胤栄の元に修行に来ていた武士の息子、それが胤舜だったのです。

胤栄に可愛がられる慎之介でしたが、村を彷徨う不審な浪人に襲われ、命は助かりますが母を殺され、助けに入った父も、浪人と相打ちで死亡。
駆け付けた胤栄に抱きしめられ、そのまま宝蔵院で引き取られた慎太郎ですが、はっきりとした記憶がありません。
胤栄に新しく名付けられた名前が「胤舜」、胤舜は覚えていぬ過去を無意識に自ら隠し、強さを求める事で全てを覆い隠そうとしていたのだと、初めて知ります。
そして浮かぶ、「生きたい」という強い想い…

倒れる胤舜を見つめながら、武蔵に「恨んではおらぬ」という胤栄ですが、目には涙が流れます。
そんな中、構える武蔵の眼前には、肉体に意識が戻り立ち上がっている胤舜の姿がありました。
十字槍で受けた頬の傷は出血がひどく、倒れる武蔵、その直後、何度も体を打たれた胤舜も倒れます。

胤栄が下した勝敗は「勝負なし」。

村に戻り、宝蔵院で手当てを受けた武蔵は、寺に残っていた着物と刀を胤栄から送られます。
「あの一打までのお前はよかったぞ」と、初めて武蔵を褒める胤栄。
記憶が戻り、爽やかな表情の胤舜に「また会おう」と見送られ、武蔵は奈良を後にします。

舞台は大阪に移り、宿の用心棒として居座る又八は、「佐々木小次郎」の名前だけで慕われ、優雅な暮らしを送っていました。
そこに現れた手合わせを願う甲斐という武士を騙し、逃げる又八は、息子を探して旅に出た母・お杉と再会するのであった。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】9巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

舞台は柳生の里へ、天下無双・柳生石舟斎と対峙する事を望み、武蔵は柳生へ入ります。

柳生では、石舟斎の孫・兵庫助が帰ってくる事になり、石舟斎はじめ柳生四高弟達も待ちきれぬ様子でそれぞれの時を過ごしています。

故郷に戻った兵庫助は、城へ帰る前に風呂屋へ立ち寄りますが、偶然にも、柳生に入ったばかりの武蔵と出くわします。
お互いの存在感に、お互いを気にしながら湯舟に浸かる二人は、少しばかり言葉を交わしますが、何事も起こらず風呂屋を後にします。

一方、石舟斎にも会えず、柳生に居座り続けた吉岡伝七郎は、石舟斎からの断りの手紙をおつうに渡され、柳生を去る事を決意しますが、偶然にも、同じ宿に武蔵が泊まっていました。
石舟斎から手紙と共に渡された芍薬の花を、伝七郎は受け取らず、偶然にも武蔵の手に巡ってきます。
芍薬の花の斬られた茎を見、違和感を覚える武蔵。
どうすればこのように花が切れるのか、常人では気づかぬ切り口の違いに、頭を悩ませます。

同じ頃、城に帰った兵庫助は、四高弟達と早速試合い、一蹴し、その実力を垣間見せます。
そしてその夜、城では石舟斎から、兵庫助へと柳生新陰流が相伝されるのでした。

芍薬の花が気になる武蔵は、文を走らせ城太郎に城へ届けさせます。
文はおつうの手に渡るも、それが武蔵からだと気づかぬまま、柳生四高弟・庄田の手に渡されます。
文を開けると、そこには芍薬の茎が一本、「誰がこの芍薬を切ったのか知りたい」と不可思議な文章を読みながらも、石舟斎が切ったものと知ると、武蔵を城へ迎え入れる事を決めます。

野原で芍薬を斬り、先ほどの切り口との違いを考える武蔵は、柳生を立とうとする伝七郎と対面しますが、伝七郎から「初春、再び京へのぼれ」と約束を交わし、その場を別れます。
柳生には何もないと言った伝七郎でしたが、武蔵は柳生に対し、秘めたる実力と可能性を十分に感じているのでした。

兵庫助に全てを相伝した石舟斎は頭を丸め、隠居の身となりますが、老いからか、吐血し倒れます。
命に別状はなくとも、寝込む石舟斎。
そしてその夜、柳生四高弟に招待された武蔵は、ついに城の門をくぐり、四高弟達と酒を交わしながら歓談します。
腕試しをしたく挑発する武蔵に対し、外部との接触を避けている柳生は上手く言葉でかわし、剣を手に取る事はありません。
しかし庭から、警戒する犬の鳴き声が城内に響きます。
城に入った城太郎が、柳生家の愛犬と喧嘩した挙句、殺してしまった事から、武蔵は動き出すのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】10巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

酒の席からなかなか戦いの場へ移せぬ武蔵でしたが、思わぬ城太郎の行動により、柳生との闘いを始めるきっかけを見出します。

城太郎の師である事を告げ、柳生の処罰は如何なるものか、と口では言いつつも、手に木剣を持つ武蔵。
囲む門兵を相手に、引く気配はなく瞬時に3人を倒します。
柳生四高弟達は武蔵を招き入れている事を城内に伝えておらず、その上負傷者まで出てしまった事を受け、武蔵に声を荒げる門兵達を引かせ、その場を去らせます。

一人乗り込んできた度胸、と一夕のよしみを思い武蔵に武士らしく腹を切れという庄田。
しかし武蔵は、「合戦は始まったばかり、野暮を言うな」「一人対一城の合戦だ」と、その表情は喜びに溢れています。

遅れを取っていた四高弟の一人、短気者の村田が武蔵に襲い掛かり、戦いは始まります。
武蔵 対 柳生四高弟…
個々の実力も確かな4人を相手に、冷静に剣は見えている武蔵ですが、このままではこの4人は崩せないと感じます。
人数に頼らず、肝の据わっている実力者達を前に、このままでは不味いと感じた武蔵は、左手に持つ木剣に加え、右手で真剣を抜きます。
二刀で構えるその姿に、苦し紛れと呼んだ木村は切りかかりますが、木村の「先の手」を、木刀を投げて崩す武蔵、再び4人相手の斬り合いとなりますが、一対一で戦いたい武蔵は小川を渡す小さな橋を見つけます。

橋に構える武蔵に、一変し焦りの表情を浮かべる庄田。
そう、その橋の先には柳生石舟斎の屋敷があるのでした。

ここで武蔵を止めようと、武蔵の前に立ちはだかる庄田でしたが、武蔵は一太刀で庄田の剣を折ります。
その強さに柳生兵庫助を重ねつつも、橋は通せぬ四高弟。手段は問えないと、再び武蔵を囲いますが、4人の焦りに気づいた武蔵はその先に石舟斎がいる事に気づきます。

その頃、おつうは石舟斎の屋敷で想いに耽り、幼き頃から持つ笛を口にします。
奏でる音色、その音色を聞き、おつうを思い出した武蔵は一瞬のスキを見せてしまいます。
川に落とされ、乱戦となった武蔵と四高弟の戦いでしたが、入り乱れながらも何とか武蔵はその場を脱し、四高弟の前から姿を消します。

四高弟の前から去った武蔵は、石舟斎の屋敷近くで竹やぶに隠れました。
先ほど聴いたおつうの笛の音は、自らの幻聴だと言い聞かし、武蔵は身なりを整え、ついに石舟斎の屋敷に辿り着きます。
人の気配に気付いたおつうは、慣れぬ刀を手に庭へ降り、月明かりの元、ついに武蔵と再会するのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】11巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

ついに、念願の柳生石舟斎に辿り着いた武蔵でしたが、石舟斎はただ眠っているだけ…刀を抜き、石舟斎に刃を向けますが、そこから動けずにいました。

石舟斎の布団が動いた!そう感づいた武蔵は布団を引きはがしますが、石舟斎は眠りながら孫の手で体を掻いているだけです。
「殺せる」…と、思った瞬間、武蔵の刀に孫の手を置き、切っ先を受けている石舟斎。
まだ眠っている…確かに眠っている…思い切って石舟斎の首に刀を振り下ろす武蔵でしたが、その剣を受け止める武蔵自身の姿を見ます。
幻の自身の目つきは、殺気に溢れた獣の目。「これが俺…」
気が付くと、石舟斎の目が開き、武蔵を見つめていました。

穏やかな目で武蔵を見つめる石舟斎。その瞳と目が合い、武蔵がみた映像は、豊かな緑、沢のせせらぎ、広がる青空、無限の宇宙…その空気に飲まれそうになる武蔵。

惑わされるな、と自らに言い聞かせ、今度は脇差を抜き、石舟斎を刺そうとします。
石舟斎の前で刀を抜きながら、武蔵が思い出していたのは父・無二斎の姿でした。
天下無双を誇示し、自身の息子すらを恐れた姿を、武蔵は知ります。
石舟斎はまるで山、無二斎は、広い天下を狭くした。そう気付く武蔵。
「父上…ここに本物がいます」

それを知った上で、武蔵は再び刃を振り下ろそうとしましたが、石舟斎の手には、先ほどの孫の手はありません。
次の瞬間、武蔵の頭に孫の手が落ちてきました。
思わず上を見た武蔵の目には、無限に広がる青空が移るのでした。
驚き、膝をつく武蔵。

「ワシ、今こそ絶好調」「我が剣は、天地と一つ」
そう放った石舟斎を前に、あまりの大きさに逃げ出したくなる武蔵でしたが、反面、その老人に好感を覚え、ここにいたい思う武蔵もいました。

寝ぼけていたのか、孫の兵庫助と間違えていた石舟斎でしたが、ようやく武蔵に気が付きます。
名乗る武蔵に、おつうの幼馴染か…と思い出しながらも、その面持ちに興味の目を向けました。
「天下無双とは何か、今の俺にはまだわかりませんでした。」
圧倒的に大きな器を感じた武蔵は、そういって石舟斎に頭を下げます。
「天下無双とは何か、か…」
「武蔵よ。天下無双とは………ただの言葉じゃ」

石舟斎の前を去った武蔵は、その言葉の一言一言を深く受け止めていました。
敗北感を感じながら、城を出ようとすると、先ほど四高弟と戦った端におつうの姿があります。
旅の支度を終え武蔵を待っていた様子です。
しかし武蔵は、自分はいつ死ぬかわからない身、おつうを一人にするくらいなら、と自らに言い聞かせ
おつうに声を掛けず、城のどこかにいるであろう城太郎も、柳生に置いていく事を決めるのでした。

武蔵が去った後、柳生の里の立ち寄った沢庵は石舟斎から武蔵の事を聞きます。
しかし、そこにおつうの姿はありません。
柳生の里におつうを置いていく事が武蔵の願いでしたが、おつうは城太郎と共に武蔵を探す旅に出たのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】12巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

自身の中で「雑魚」とも言える剣客達を倒し、世の中で剣を持つ者に一体どれだけの「本物」がいるものかと、慢心とも言える心持ちで歩いている時、一本の釘を踏み抜きます。
気付かなかった己を未熟と感じつつ、沢庵なら、胤栄なら、石舟斎なら、踏み抜きはしなかっただろうと強く思います。

足を怪我した武蔵の前に、聳え立つ岩山が現れました。
天を見ようとしたのか、悠然と立つ山が気に入らなかったのか、化膿し、腫れあがった足で岩壁を登り始めます。
足の痛みに耐えながら、岩壁登りに苦戦する武蔵、とにかく頭の中は天下無双という言葉に囚われています。
石舟斎の言った「天下無双とはただの言葉」が、飲み込めぬまま、悩みと戦っています。
言葉にとらわれ、自らの思考に悩む武蔵でしたが、「考えるな、もう充分考えた」と一心し、「ただてっぺんがみたいだけ」と、岩山の頂上を目指すのでした。

頂上に辿り着いた武蔵、霧に囲まれた岩山の上に立ち気分良く眺めていると、風が吹き霧が晴れます。
苦労して頂上までたどり着いたその周辺には、さらに一回り二回り、高い山々がそびえています。
笑う武蔵は「今の俺はこれぐらいだ」と、気を取り直し旅を続けるのでした。

一方、以前騙した甲斐正嗣郎に会ってしまった又八は、甲斐に追い込まれ剣を抜くも、敵前逃亡を選びます。
又八を助けに入った叔父は、甲斐の弟子と戦い、深手を負わせながらも殺されてしまいます。

逃げる又八は甲斐を振り切れず、苦し紛れに石を投げて抵抗します。
そこへ現れた一人の少女、二人の様子を笑いながら見ていましたが、俊敏な身のこなしでその場をさりました。そしてその腰には「鎖鎌」が…

宍戸梅軒の娘と思い込んだ甲斐は、少女を負います。
甲斐から解放され一安心した又八でしたが、武蔵を思い出すと悔しさが溢れ、今度は甲斐の後を追いかけるのでした。

その頃、甲斐は少女の鎖鎌と対峙していました。
不規則な動きの鎖鎌に圧倒されながらも、相手は子供、腕力で何とか勝ち、この少女が宍戸梅軒だったのかと思い込みます。
しかし、背後に感じた気配に振り向くと、そこには本物の宍戸梅軒が…
刀を構える甲斐でしたが、その瞬間に、鎖鎌の分銅で頭を砕かれ即死。
甲斐を追いかけてきた又八でしたが、その状況を目撃し、梅軒から「下ったところに躯が2つ転がっている。一緒に埋めてやれ」と言われ、甲斐の遺体を運ぶことになりました。

言われた通り、甲斐の遺体を運ぶと、梅軒が言っていた二つの躯がありました…が、そこには変わり果てた叔父の姿が!
もう一つの遺体は甲斐の弟子、深手を負わされ、その後、遭遇した梅軒にとどめを頼み、殺されています。
叔父の姿を見て取り乱す又八は、母・お杉の姿を探します。
「おふくろはっ!?」

その頃、又八と叔父を探すお杉は、体調を崩したようで川のほとりで休んでいました。
発熱しているのか、悪寒がし、震える体でしたが、二人を探すため腰を上げますが、その瞬間めまいが起こり、川へ落ち流されます。
お杉は幸運にも、武蔵を探すおつうと城太郎に、川下で拾い上げられます。息はあり、近くの宿で手当てを受けるのでした。

泣きつかれながらも、叔父の遺体を地に埋めた又八は、梅軒目指し歩いて来る武蔵を目にします。
自分だと気づかれる前に、その場を走り去る又八。
京でその顔を見て以来の武蔵の姿は、あまりにも大きく映りました。

武蔵は、あまりの空腹に耐えかね、近くの小屋に住む老婆に飯を一杯もらいました。
梅軒を訪ねる武蔵に、「宍戸梅軒は死んだよ。」「訪ねてくる武芸者は亡霊とでも戦っているのかね。」
老婆のいう事がよくわからない武蔵でしたが、ついに梅軒の住処に辿り着きます。
ついに梅軒と対面した武蔵でしたが、梅軒が思わぬ名を口にします。
「武蔵(たけぞう)」…と。

以前とは違う風貌に気付きませんでしたが、そこにいた宍戸梅軒は、宮本村で武蔵を殺そうとしていた、辻風黄平だったのです。
「鎖鎌を見たいならみせてやる。ただ俺は…殺す以外に見せ方を知らぬ。」
ついに、鎖鎌の達人「宍戸梅軒」との闘いが始まりました。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】13巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

初めて見た鎖鎌の動きに対応出来ていない武蔵に対し、「殺す以外に見せ方を知らぬ」と言った通りに、攻撃を仕掛ける宍戸梅軒。
鼻を折られ、指を折られた武蔵は、鎖鎌の分銅を受け防戦しか出来ません。

向き合う二人、武蔵は風に煽られた梅軒の顔に、大きな刀傷を見るのでした…

この刀傷を負って間もない頃、辻風黄平は死に場所を探し、本物の宍戸梅軒の縄張りに足を踏み入れます。
金を奪い取ろうと、手下達と黄平を囲む梅軒の元には、幼き龍胴の姿がありました。
龍胴は梅軒に乱暴されながら、労働を強いられている様子。
黄平が置いた金に手を伸ばした梅軒の手下でしたが、一瞬で首を落とされ、囲んでいた手下たち、そして宍戸梅軒も、黄平の手であっという間に殺されました。

梅軒は父親だったのか、それを見ていた龍胴は鎖鎌を手にし、分銅を黄平に投げつけます。
顔をかすめた分銅でしたが、みるみる頬がはれ上がります。
先ほどの戦いで顔の傷が開いた黄平は、龍胴の相手をせず、目の前で顔を縫いだすと、その姿を見た龍胴は気を失います。
梅軒達の躯を埋める黄平に、再び襲い掛かる龍胴でしたが、黄平に圧倒され、自ら死のうと鎌で頭を斬る龍胴。
自らを死神と称した黄平でしたが、龍胴の手当てをし、二人の生活が始まったのでした。

宍戸梅軒となった黄平を相手に、圧される武蔵。
鎌で刺され、鎖で首を絞められ、やっと本来の闘争心が宿って来たようです。
それに比例するように、無表情だった梅軒の顔は、以前の歪んだ笑みを見せる辻風黄平に戻って行きます。

戦う二人を覗き見ていた又八でしたが、じゃれ合うように殺し合う二人に体を震わせていました。

鎖鎌の分銅で必ず取られる攻撃の「先」。
「先を制し、次の先を取る」、その言葉が頭をよぎった武蔵は、左に脇差を抜き、二刀の構えを取ります。
その瞬間、幼少期に聞いた父・無二斎の言葉が頭をよぎりました。
「攻めと守り、二を一にするのが十手」

左手に構えた脇差、右手に構えた刀、その姿に圧される梅軒でしたが、再び分銅を投げつけます。
脇差に絡まる分銅と鎖、黄平が鎖を引いた瞬間、武蔵は脇差を話、右に構えた刀で黄平に切りつけました。
受けようとした鎌もろとも、黄平の手を落とし、方に深く切り込まれた武蔵の剣。
倒れゆく中、黄平は龍胴を見つめていました。

龍胴との暮らしの中、龍胴と戦いながら身に着けた鎖鎌。
ある日、梅軒を討とうと村人が雇った剣客達に、二人は襲われます。
そこで見せた黄平の鎖鎌、剣客達を圧倒し、逃げる一人に向かい言い放ちます。
「俺が宍戸梅軒だ」

父娘でもなく、男女でもないながら、共に暮らして来た龍胴を想いながら、黄平は倒れました。
黄平が倒れた瞬間、無心で武蔵に襲い掛かる龍胴でしたが、顔を隠した又八が間に入りました。
龍胴が投げた小刀を受け、投げ返した又八、小刀が龍胴に当たる直前、黄平は立ち上がり、龍胴の盾となります。

その場から逃げ去る又八。血を流し、膝をつく黄平に、龍胴が近付きます。
黄平にしがみつく龍胴、既に死神ではなくなった黄平は、武蔵に「これでもう、戦わなくていい。殺し合いの螺旋から、俺は降りる」と言い、武蔵に血止めを頼みます。

助かるかわからぬ深手の黄平を手当てし、「宍戸梅軒」の元から離れる武蔵でしたが、戦いの後に残るのは後ろ髪を引かれるような複雑な気持ちと、黄平の残した「殺し合いの螺旋」という言葉でした。

傷にうなされ、眠る黄平は、幼少期の記憶を思い出していました。

幼き頃、母に滝へ捨てられた黄平は、既に捨てられ野武士として狼藉を働いていた兄・辻風典馬に助けられ、辻風組へ入ります。
若くしながら頭角を現す殺しの才能、幼いながらも男離れしたその風貌に、色欲の目も向けられていました。
ある時、襲った村で女を犯そうとする黄平でしたが、その姿をみた典馬は、黄平の一物を握り潰します。
それ以来、兄に殺意を抱き、殺そうとする黄平でしたが、野武士に捕まり、7年もの間、蔵に幽閉され育って来たのでした。

憎しみに満ちたその半生、武蔵の命を狙った理由は、その手で殺すはずだった兄を殺したから…

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】14巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

海を眺めながら、顔も思い出せぬかつての弟子「佐々木」から届いた手紙を読む男・鐘巻自斎。
手紙には、負けるであろう戦から、子供だけは助けたいと苦し、かつての師にその後をお願いしたい、と書かれております。
弟子は「佐々木」、その子供は「小次郎」と、手紙に書かれていました。
村の子供達からも変人扱いされ、馬鹿にされている自斎は、すでに剣は置き、世間とも接さず、海の誓い小さな村の外れで一人暮らしています。

まだその手に剣を持っていた頃、自斎は中条流を名乗り、弟子を持つ剣の達人でした。
ある日、弟子の一人「伊藤弥五郎」は、兄弟子を倒し、自斎に挑みます。
この伊藤こそ、後の「伊藤一刀斎」。
伊藤に負けた日の事を思い出し、剣を捨てたその手に残るものは何も無し…
「死のう…」と、一人海岸に何もせず居座ります。

突然の弟子からの頼みを受けながらも、未だに自分に辿り着いていない「佐々木小次郎」。
ここにはたどり着けなかったのか、と思っていた矢先、波に飲まれ打ち上げられた女の死体を見つけます。
海原を見ると、荒波に乗せられる一隻の小舟…
赤子だけが舟に残され、波に沈んでいきます。
「小次郎―!!」と叫び、思わず海に飛び込む自斎は、波に飲まれそうになりながらも、何とか小次郎を助けるのでした。

生まれてこの方、剣は手にしたものの、人を育てた事のない自斎でしたが、小次郎を育てる決意をします。
小次郎の後を追うように、浜辺に流れ着いていた一本の長刀、なぜか小次郎は、その長刀を近くに置くと落ち着く様子、不思議な子だと思いながら、自斎は小次郎を連れて帰ります。

まだ乳飲み子の小次郎、自斎は村の夫婦に頼み、母乳を小次郎に飲ませてもらいながら育てます。
しかし、人の子など育てた事の無い自斎は、何度も小次郎を捨て、捨てては迎えに行き、苦労と挫折に何度も追い込まれながらも、何とか小次郎を育てるのでした。

なかなか言葉も口にしない小次郎ですが、すくすくと育ち、3年が過ぎたある日、小次郎は共に流れ着いた長刀を手に、浜辺を歩いています。
そこですれ違った武芸者、師である自斎を訪ねてきたかつての弟子、伊藤弥五郎こと一刀斎です。
身の丈に合わぬ長刀を引きずる小次郎に声をかける一刀斎ですが、小次郎は見向きもしません。

自斎の元に辿り着き、挨拶をする一刀斎ですが、自斎は「懐かしむような間柄ではない!帰れ!!」と、自斎を受け入れません。
しょうがなくその場を去ろうとする一刀斎でしたが、別れ際に「耳の聞こえぬ子供を引き取り育てるとはなかなか出来ぬこと、どうぞお達者で」と言います。
一刀斎に言われ初めてしった小次郎の真実、今まで気づきもしませんでしたが、自斎は慌てて小次郎の耳元に大声を浴びせます。
小次郎は反応しない…
目に涙を浮かべながら、小次郎の耳にも気づけなかった自身を呪い、波に向かい無心で小次郎の長刀を振るいます。
その姿を見ながら、動きを真似る小次郎の姿。
自斎は、その姿を見ながらも、小次郎は自分が守らねばならぬと、改めて覚悟を決めます。

剣に生きては狂ってしまうと、小次郎の前から長刀を隠し、紙に字を書き小次郎に文字と言葉を教えます。
悪銭苦闘しながら、言葉を教える自斎。
小次郎は隠された剣を探し、自斎に食らいついてきます。
思わず自斎が小次郎を張り倒した後、小次郎が手に紙を持ち自斎に見せていたものは、「けん」の二文字。
小次郎は、文字を覚え始めていました。

そのまますくすくと小次郎は育ち、子供ながら自ら海に入り魚を捕らえ、暇を見ては長刀に見立てた長い棒きれで、剣を振るう練習をしていました。
村の子からは変人の子と馬鹿にされながらも、耳の聞こえぬ小次郎には気になりません。
無視されたと思った一人の子供が、小次郎に手を出しますが、小次郎はその場にいた子供たちを全員倒してしまいます。

その姿を見た村のガキ大将・亀吉。自らを「草薙天鬼」と名乗り、剣(木剣)を手にし小次郎に挑みます。
初めて交える剣に歓喜する小次郎は、振るってきた長い棒きれを見事に使いこなし、亀吉を圧倒します。
小次郎の前にひれ伏した亀吉でしたが、その強さを認め、小次郎に初めての「友達」が出来ました。

その頃、村では大きな問題が起こっていました。
過去、賊からの襲撃にあった村を救い、依頼村人から崇められてきた「不動」という男。
村からのお供え物で生活し、年頃の娘も不動に捧げてきた長年が負担となり、不動を殺す算段を立てていました。

とはいえ、不動はかなりの剣の腕前。
村長は、村の疎われ者で、剣術を使うと聞いた自斎であれば、不動に殺されても良し、倒してくれるか相打ちでも尚良しと考え、不動の襲撃を依頼するのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】15巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

小次郎に敗北した村のガキ大将・亀吉は、小次郎の良き友となります。
不動に父が腕を切り落とされ、寝たきりになっていることを強く恨む亀吉は、自ら不動を殺しに行くつもりで、小次郎を誘います。

鐘巻自斎は、村長に不動討伐を依頼されながらも、今更剣は手に出来ない様子。
食べ物をもらいに村に物乞いに降りてきていましたが、冷たくあしらわれていました。

そんな自斎に声をかけたのは、小次郎が赤子の頃から何度も世話になった家の主人。
そこの娘・おりんは今年14才を迎え、不動に連れていかれる事を聞かされます。
その時、村へ降りてきた不動。
おりんを探すその姿は狂気じみており、半裸の体には無数の刀傷がその反省を物語っていました。
不動を前に、とうの昔に剣を置いた自斎は恐怖し、呼吸を忘れます。
これではダメだ…と、諦められていたその時、自斎は不動を斬りに行く事を決心するのでした。

赤子の小次郎を拾い、育て、今まで生きてきた自斎。
我が子を奪われる事などあってはならぬと、主人にその想いを伝えます。
人生のほとんどを剣に狂ってきた、差し違えるところまではやってみる。どうか、小次郎を家族に加えてやってくれ…と。

小次郎から奪い、隠しておいた長刀と共に、かつての自分の愛刀を磨く自斎は、小次郎への手紙を添えて長刀を置いていきます。
村人たちと集い、不動を倒しに行く事を伝える自斎でしたが、その手は震え怯えていました。

自斎が置いていった長刀を見つけた小次郎は歓喜し、その剣を振るいます。
亀吉と共に不動の元へ向かう小次郎、亀吉が不動の住処に火を放ち、不動をおびき出しますが、不意打ちは効かず…倒された亀吉は不動に顔を刻まれます。

村の者たちを連れ、不動の元の向かう自斎でしたが、何度も重圧に心を折られそうになり、足を止め、嘔吐し、村人を不安にさせます。
その時、耳に入ったのは小次郎の声でした。

顔を刻まれる亀吉の姿を見て、不動に長刀を振った小次郎。
「その剣を振れるのか」と、驚く不動でしたが、その右手は切り落とされていました。

急ぎ右手を止血しながら、左手一本で剣を振るう不動は、長らく剣に倦んでいた生活に刺激が戻り、むしろ活き活きしています。
対する小次郎は、初めて人を斬った感触と、不動の落ちた右手に恐怖し、先ほどとは一変、持つ長刀が急激に重くなりました。
振るえる小次郎に剣を振り、長刀を奪う不動。
「物干し竿と名付けよう」
奪った長刀を小次郎に向けた瞬間、自斎が割って入ります。

片手でありながら見事に物干し竿を使いこなす不動は、自斎の右腕に一太刀いれますが、骨は断てず、激痛で昔を思い出したのか、自斎は不動の肩に太刀を入れた後、返しの一振りを鮮やかに交わし、不動の首元を斬るのでした。

倒れる不動に歓喜し、遺体を痛めつける村人たち。
自斎は手当を受けた後、祝いの宴を楽しむ村人たちに、「鐘巻先生」と崇められます。
急激に変わった村人たちの態度に恐怖を感じた自斎は、「今度はわしが村の救い神か?ご免じゃよ。」と言い、小次郎と共に帰りました。

その夜、斬られた腕の痛みにうなされる自斎は、不動の右手を斬ったのは小次郎なのか?と思いにふけます。
小次郎は、初めて人を斬った恐怖にかられ、自斎の布団に潜り込んできました。

一年後、村の救い神を断った自斎ですが、中条流の看板の元、多くの村人がその剣を学びに来るようになっていました。
しかし、小次郎だけには剣を教えぬ自斎。
棒切れを持ち、自斎の前に立つ小次郎でしたが、自斎は非常にも小次郎を打ち負かします。
剣を教えてもらえぬ小次郎でしたが、夜な夜な、あの不動を意識しながら、一人棒切れを振るうのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】16巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

相も変わらず、鐘巻自斎は小次郎に剣は教えぬと、向かってくる小次郎を打ち負かす日々を送ります。
自斎に歯が立たない小次郎は、草薙天鬼(亀吉)から教わった「天下無双」の文字に、自斎を重ねていました。
向かってくる小次郎に対し自斎は、打ち負かしながらもその動きの中に光る才能に気付いていました。
しかし、耳の聞こえぬ小次郎。剣に生きては必ず死んでしまうと、小次郎を想うが故、剣は教えようとはしません。

余は戦乱、天下分け目の大戦が始まろうかという夏、小次郎は17歳になっていました。
自斎に任されながらも、少しずつ追い詰める程になっていった小次郎は、夜の砂浜で一人剣を振るい鍛えていました。
その姿を見て、十数年ぶりに村を訪れた鐘巻自斎の元弟子・伊藤一刀斎は驚きます。
耳の聞こえぬ子供をここまで育て上げるとは、一刀斎は露ほども思っていなかったようです。

相変わらず自斎に向かう小次郎は、少しずつ自斎を追い詰めていく程になりますが、自斎もあの手この手で立ち向かい、何とか日々勝利しています。
頑なに「剣は教えぬ」という自斎、その姿を見て「立派に教えてるじゃないですか」と、一刀斎。

立派に育った小次郎を見て、「こいつは儂らと同じ、虎ですよ」という一刀斎。
一刀斎を受け入れない自斎は、その場を去らせようとしますが、一刀斎は小次郎に対して一撃を見舞います。
「師を相手に手加減するとは何事か無礼者!
と叱りつけました。
驚く自斎。小次郎は、自斎を傷つけまいと手を抜きながら日々立ち向かってきていたのか…
耳の聞こえぬ小次郎には、一刀斎の言葉は届きません。怒り立ち上がり、一刀斎に食ってかかりますが、一刀斎はそれを一蹴。
「ほらね」と、嬉しそうに笑みを浮かべる一刀斎でしたが、自斎は一刀斎の言葉に耳を貸しません。

その夜、浜辺で野宿する一刀斎でしたが、一刀斎を探し挑もうとする数名の武芸者たちが近くをうろついていました。
その夜も砂浜で一人剣を振るう小次郎でしたが、武芸者たちとすれ違います。
岩陰に潜み、その様子を眺めている一刀斎でしたが、何事もなく立ち去る武芸者と、それを見送る小次郎を見て不満気です。

一刀斎は両者の間に割って入り、紙で書いた「点数」を武芸者たちに貼り付けていきます。
六点、七点…自らには「壱萬点」と付け、「小次郎!天下は広い!遊びはまだ終わらぬ!」と叫びます。
若かりし日、師・鐘巻自斎を倒す直前、天下無双に登る遊びが終わってしまうことに寂しさを覚えた一刀斎は、自斎相手に手を抜きながらも立ち向かい続ける小次郎を重ね合わせたのでしょう。

点数を付けられた武芸者達に一人、点のついていない者がいました。
「俺は何点だ?」
まだ若い、吉岡伝七郎の姿が、そこありました。

植田らと共に旅する伝七郎をみて、一刀斎は「子守つきに点数はやれん」と言い放ち、武芸者達全員に「斬り合えい。儂と立ち会いたくば、斬り伏せて登ってこい」と言い、全員を切り合せようとするのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】17巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

伊藤一刀斎と手合わせするために集まった、吉岡伝七郎はじめ数人の武芸者達でしたが、小次郎と出会い、一刀斎に言われるがままに、斬り合って一刀斎への挑戦権を争う事となりました。

小次郎は、一人の腹を裂き、苦しむその姿を見ながらもとどめも刺さず、次の一人の手を切り落とします。
無垢な表情のまま、伝七郎の前に立つ小次郎をみて、一刀斎は「鈍い」と、面白くなさそうな表情。
対する伝七郎は未だ人を斬った経験がなく、躊躇なく人を斬る小次郎に恐怖していました。
二人の間に降り立つ一刀斎は、突然小次郎の太ももを脇差で刺し、痛みと恐怖を与えます。
「恐怖に鈍いものは真っ先に死ぬ」、耳の聞こえぬ小次郎に対し、痛みで伝える一刀斎。
腹を裂かれ苦しむ武芸者の首を落としてやり、小次郎たちに「わかったら存分に戦え」と、再び引きました。

痛みに耐えながらも、呼吸を整え再び伝七郎に剣を向ける小次郎、対する伝七郎は未だに恐怖と戦っていました。
兄、吉岡清十郎を超えたい、兄にあって俺にないもの…いろいろな感情を交差させながらも前に出れない伝七郎は、突然自ら足に剣を突き刺します。
悶え苦しむ伝七郎でしたが、人を斬った事の無い自身と、非情になり切れないその心を、自ら与える激痛で開放させたのでした。

先ほどまでの怯えた目とは一変し、殺気に満ちた目とその体格から繰り出される豪快な一振りで小次郎に迫ります。
気合と気迫で小次郎を圧す伝七郎でしたが、滑らかな動きで伝七郎に剣を入れる小次郎は楽しそうな表情を浮かべます。
自らを未熟と言い聞かす伝七郎は、吉岡の教えである「一の太刀」に全てを込め、剣を振り下ろします。
伝七郎が放った「一の太刀」は小次郎の右腕に深手を負わせ、次の「一の太刀」で方に傷を負わせます。
初めて、心の底から「強くなりたい」という感情が沸き上がる伝七郎でしたが、血を流しすぎ意識が遠のきます。
次が最後の一太刀、剣を交える二人でしたが、最期に剣が入ったのは小次郎の刀でした。

命は取り留めた伝七郎は、手当を受けながら「あいつはよく喋ったな」と植田に話します。
声を持たぬ小次郎と、剣を交える事で多くを語れたと言うのでした。

小次郎も、自斎の手で手当を受けます。
幼き頃から何度も助けて、守ってきた小次郎の命。
弟子であった一刀斎の手によって、たった一晩で「男の顔」になった事を深く感じるのでした。

小次郎の器は自分の手に収まらない…そう感じた自斎は、小次郎の身を一刀斎に預ける事を決めるのでした。

聾唖の小次郎を育ててきた自斎もまた、教えぬといって拒んできた剣で、誰よりも小次郎と多く語り合ってきた事を実感するのでした。
自分が剣に生きた甲斐はあった。佐々木小次郎という剣士を残しただけで…そう思った自斎は、筆を走らせ書いた認可状を、草薙天鬼(亀吉)に託すのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】18巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

鐘巻自斎の元を離れ、一刀斎と旅に出た小次郎。
その先に用意されていた一刀斎の修行は、「実戦」そのものでした。

そんな道中、出会った男が、背中に「兵法天下一」を掲げた夢想権之助という若者、権之助は、一刀斎が小次郎に掲げさせた「天下無双剣」の文字が気に入らない様子で、二人に絡んできます。
一刀斎を、かの伊藤一刀斎と知らぬ権之助は、罵倒し怒らせてしまい、斬られはせずとも一瞬で倒されてしまいます。

改めて、小次郎に勝負を挑む権之助でしたが、その剣は小次郎に一切通じぬどころか、すぐに興味を無くされ、勝負もつかぬまま小次郎は背を向けてしまいます。
「お前はまだ舞台に上がっとらんそうだ」と言う一刀斎。
理解出来ない権之助は、二人の後を追いかけました。
初めて、一刀斎に名乗られた権之助は驚き、そのまま「弟子にしてくれ」と、旅に同行する事にします。
その晩、宿場にて一人の武芸者に勝負を挑まれる小次郎、「真剣でかね?」と聞く一刀斎に対し、武芸者が頷くと、一刀斎は笑みを浮かべながら自らの刀を小次郎に渡します。

立ち会う二人、武芸者の一太刀をさらりとかわした小次郎は、そのまま腹部に一太刀を入れます。
そのまま、首筋に一太刀、権之助の時とは余りに違う小次郎の姿に、自身がその舞台に立てていない意味を知る権之助でした。

余も更けた頃、権之助は岩場の上で空に剣を振るう小次郎を目にします。
不安定な足場で柔らかな剣を振るう小次郎、空であるはずの眼前に、巨大な敵が浮かばせ戦う小次郎の姿を見つめ、権之助は小次郎から学ぶ事を決心するのでした。

翌日、一刀斎は小次郎を連れて関ヶ原の戦場へ向かいます。
既に戦いの終わった戦場に残るのは死体の山…そんな中、3人の元へ一人の若者が近づいてきます。
戦へ出て名を上げようとしながら、戦いもせず戦を終えてしまった17歳の「新免武蔵」が、そこに居たのでした。

「東方か、西方か?」と聞く武蔵に対し、「見物人である」と返す一刀斎。敵ではないと知った武蔵はその場を去りましたが、その後、馬に乗った武士達が、一刀斎達の元に駆け寄ってきます。
「どこの隊のものじゃ!?」と聞く武士に対し、今度は「お主らの相手方である
と答える一刀斎、武士達は一気に「斬れッ」と、襲い掛かってきます。

倒れた死体から刀を取る小次郎、その横を、先ほど去った武蔵が獣のような勢いで戻り、武士たちに襲い掛かるのでした。
斬れぬナマクラで武士を文字通り「叩き殺す」武蔵。小次郎は、拾った刀がナマクラとわかると、鮮やかに武士を刺し殺します。
権之助も、小次郎を真似ながら武士を倒しましたが、そこに駆け寄る援軍達、一刀斎一行と武蔵は、混戦に巻き込まれるのでした。

戦場で戦いに恵まれなかった武蔵は、血気に溢れた眼光、活き活きとした様子で武士達を「殴り」、「叩き」殺していきます。
その姿を「獣じみておる」と、関心を持つ一刀斎。
対する小次郎は、戦場には似合わぬ澄んだ瞳で、鮮やかに相手を「斬り」殺していきます。

一瞬、武蔵と小次郎が背中を合わせ振りむくも、「敵ではない」と認識したのか、お互い剣は交えず戦いに戻ります。
数騎いた武士達を追い詰める武蔵と小次郎たちでしたが、一人の鉄砲隊が武蔵の足を打ち抜きます。
「鉄砲は好かん」と、自ら鉄砲隊を斬る一刀斎は、残った武士達も返し、戦いを終えるのでした。

その頃、戦場付近の山中では、戦の被害にあった農民達による「落人者狩り」が行われていました。
村を焼かれ、家族を殺され、全てを奪われた農民たちは、敗北した石田三成率いる西軍の落ち武者たちを狙い、殺し、売るために刀や武器を奪っていきます。
戦場を出た一刀斎達でしたが、山中で夜を迎え、落人狩りと遭遇します。

同じころ、同じ山中には、落人狩りから生き延びようと、必死にもがく西軍の武士達の姿がありました…

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】19巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

伊藤一刀斎に連れられ訪れた関ヶ原にて、佐々木小次郎と夢想権之助は武士たちの襲撃を生き延びます。
夜も耽った山中にて、次に襲い掛かって来たのは、刀を持った武士ではなく、竹やりを持った農民達…
戦場に近かった、ただそれだけで村を焼かれた農民たちは、戦場からの落人に恨みを晴らし、身に着けるものを強奪しようと殺気立っています。

数人の農民に囲まれた小次郎を、一刀斎は置いて去ろうとします。
「弟子を見殺しにするのですか!?」焦って止めようとする権之助ですが、一刀斎は、「半端な助太刀はおらぬほうがよい、わしならのう」と、小次郎を一人にしようとします。
技や腕の試し合いではなく、恨みと殺意を持ち、命を狙いにくる者達。その戦いを生き残ってみよ、と一刀斎は小次郎に背を向けます。
納得のいかなそうな権之助ですが、いつの間にか、二人も落人狩りに囲まれていました。
「まずは己の命を守らねばなるまい」と、一刀斎は嬉々として刀を振るいます。
権之助も、こんなところでは死ねない、と覚悟を決め、農民達と叩くのでした。

少し離れた山中、一刀斎達と戦い揺れる松明の灯りを目にしながら、息をひそめる西方の武士達がいました。
敗戦し、負傷者を抱える定伊・巨雲らは、石田三成の向かったであろう大阪を目指し、落人狩りの群がる山を抜けようと決心します。

負傷者を背負いながらの道中でしたが、早速、敵方である東方の残党狩りに遭遇してしまいます。
それぞれが手練れの西方の武士達は、残党狩りを一蹴しますが、またすぐに落人狩りに狙われます。
負傷者を守りながら暗闇での戦いに、一人、また一人と命を落としていきますが、何とか落人狩りも退けます。
自らを庇ったために死んだ仲間を見て、悔しさと不甲斐なさを滲ませる新次郎は自らを呪います。

鎧を捨て、農民達の着物で残党狩りからの目を欺こうとする一行は、大阪まであと一声の山頂まで辿り着きますが、そこで疲弊しきった小次郎と遭遇するのでした。

弱り、過酷な境地に立たされてきた小次郎は、故郷を思い出しながら「ギアイ」と、自斎の事を思い浮かべ涙しています。
定伊は、巨雲達に「先に行け」と命じ、小次郎と少し話をしていくと言い出します。
「素通り出来ぬ何かがある」、そう言う定伊に対し、昨晩から戦い続けてきた小次郎は刀を構え警戒しています。
先に攻撃を仕掛けたのは小次郎、定伊は鎖分銅で剣を受けますが、指を一本落とします。
鎖分銅を使いこなす定伊は、小次郎の刀に鎖を絡ませ、を手から離させ奪いした。
刀を無くし岩陰へ隠れる小次郎は、足元に転がる死体をあさり、一刀の短刀を見つけるのでした。

左手に布を巻き付け、岩陰から出てきた小次郎、定伊は小次郎が聾唖である事に気付きます。
先ほどの刀を持った小次郎の立ち姿を見て、「すべての刀に愛される男だ」定伊はそう感じていました。

定伊は小次郎に太刀を向けますが、小次郎は布で隠した左手で剣を受けます。
そして、左手に隠し持っていた短刀で、定伊を一刺しにするのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】20巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

苦戦し、刀も奪われた小次郎でしたが、短刀を隠し持った左手で、定伊の胸を突き刺し、生き延びました。
自身の胸に短刀を突き刺す小次郎と向き合いながら、定伊は話しかけます。
「勇敢だった」
小次郎を称賛する定伊、勝負の決した直後に、穏やかな表情でお互いを見ていました。

倒れく中、「戦う相手とこんなに話したのは初めてだ…」と思い返す定伊、最後に目にしたのは、戻ってきた「息子たち」、巨雲・市三・新二郎の姿でした。

倒れた定伊を目にし、叫び悲しむ巨雲は、刀を持ち小次郎に襲い掛かります。
その太刀筋は強力、小次郎は刀を折られ吹き飛ばされるのでした。
巨雲の圧力に驚く小次郎は、市三に近寄り、刀を奪います。

小次郎の姿を最初に目にした時から「斬り合いたい」と思っていた市三は、そのまま小次郎と立ち会います。
名を名乗る市三でしたが、小次郎はわかりません。
しかし、何度か市三が叫ぶ姿を見て気付いたのでしょうか、小次郎は懐から布切れを取り出します。
伊藤一刀斎が書いた「巌流 佐々木小次郎」の文字。
市三、巨雲は初めて小次郎の名を知るとともに、聾唖であった事に気付きます。

その頃、夜を生き抜いた一刀斎と夢想権之助は、山道で一休みしていました。
小次郎に対する仕打ちを攻める権之助。一刀斎は「伝えられることは一つ、わしになれ」と言い、小次郎の置かれた窮地を語ります。
「最強最速の剣を、肉体が獲得していく。わしはそうして生きてきた。」
「奴はわしの敵となって現れるかの?

と、嬉しそうに笑みを浮かべる一刀斎。

「わしの命を脅かす程の敵は、最愛の友に等しい」

一刀斎は、強くなった小次郎と立ち会う事が目的である様子です。

小次郎と立ち会う市三は、「殿はもう生きておられないと思う」と口にし、最優先で大阪へ向かっていた落人から、やっと解放され一人の武士に戻れた様子です。
定伊を倒した小次郎を前に、気は充実し、剣を交える事に嬉々としていました。
が、その刹那、薄く笑みをこぼす小次郎の表情をみた市三は、首元に一太刀を入れられていたのでした。

倒れる弟を目にし、泣き叫ぶ新二郎でしたが、深手を負ったその足は蛆が沸き、動きません。
自身を呪い、悔やむ新二郎。

「見事だった」
巨雲は倒れた市三を褒め、小次郎に立ち向かいます。
間合いを取りながら、お互いに斬られる絵を見せられながら、二人は向き合っていました。
剣を交え、改めてお互いの腕前に驚く二人。
小次郎は巨雲の強さに歓喜し、舞い踊るように飛び跳ねて喜びました。

剣を交える度、お互いを傷つける度、新たな発見を見出す二人は、正に語り合うように戦っていました。
「小次郎。俺たちは抱きしめる変わりに斬るんだな。」

幾度も剣を交えた末、倒れていたのは巨雲。
その姿を見ながら、小次郎は親友を失ったかのように涙するのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】21巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

巻頭、雪景色の京で吉岡伝七郎と対峙する武蔵は、落ち着いた目つきで伝七郎を切り倒すのでした。
その日からさかのぼる事およそ10日、慶長9年も年末を迎えた吉岡道場では、吉岡伝七郎が武蔵に対する再戦の知らせを、立て札に書いていました。
鴨川の通りに立てられた武蔵に対する立て札に、群がる群衆。その最前列に、武蔵はいました。
戦いの日は正月9日…
偶然にも、通りかかった吉岡清十郎と、1年振りの再会を、武蔵は果たします。
「伝七郎を切ったら当然兄貴が出てくるんだろ?」と、迫る武蔵に、
「時代は柳生。吉岡なんてもう古いさ」と、相手にしない清十郎。
武蔵にとって本当の狙いは、吉岡伝七郎ではなく、吉岡道場でもなく、1年前に圧倒的な剣を見せられた吉岡清十郎なのでした。

京に滞在し、伝七郎との再戦の日を待つ武蔵でしたが、どこからか感じる、視線・気配に、時折背後をきにしていました。

武蔵に向けての立て札、京に滞在していた佐々木小次郎も、その内容を読み楽しそうな笑みを浮かべます。
その様子を、吉岡の門下生から聞いた植田は、4年前に対峙し、伝七郎を追い込んだあの佐々木小次郎だとすぐ気づくのでした。

その頃、伝七郎は一人剣を振り、武蔵との決戦に気を昂らせていると、清十郎が声を掛けます。
清十郎に剣を渡し、稽古を申し出る伝七郎でしたが、剛腕から振るわれるその剣はあっさり撃ち落され、腕の違いを見せつけられます。
「なぜあの時、出火に乗じてくびり殺してしまわなかった」
一年前の火事、そこで武蔵を生かした弟を責め、清十郎は色町へ出かけて行きます。

清十郎が向かった先は、朱美の元でした。
気に入っていた朱美を口説き、抱くようになった清十郎は、朱美から「弟さん、たけぞうと戦うの?」と聞かれます。
武蔵と知り合いである朱美に対し、清十郎は「武蔵を溺れさすことできるか?」…
朱美は言葉を無くしていました。

一方、吉岡道場放火のお尋ね者から、偽物の佐々木小次郎を演じる又八は、過去に自分が騙された手口で武芸者を騙し、金を得ては女を買っていました。
深夜、金で買った知らぬ女を隣に突然目が覚めた又八は、自身の孤独と、偽りの小次郎の名に嫌気がさし、「又八」を知っている者を探し京へ向かうのでした。

大晦日を迎えた京では、武蔵が突然宿を発ちます。
寒空のもと、火を焚き野宿する武蔵は、除夜の鐘を一人で聞いていました。
その時、背後から忍び寄る気配…
放たれたクナイをよけた武蔵が目にしたのは、吉岡清十郎でした。

「斬り合いなどしなくてすむように、後ろから斬って済まそうと思ったのに」
余裕を見せながらも夜討ちを口にする清十郎、武蔵は思わぬ対峙に焦りながらも、心待ちした清十郎との対決に喜びます。

一年前との変化を、直感で感じる清十郎。目を狙い振るった太刀は武蔵の額をかすめるに留まり、迫る武蔵の姿に、自身が斬られる事も十分あると認識します。
時折言葉を交わしつつも、剣を交える二人。
一年前には見えていなかった清十郎の剣が、今でははっきり見える…
宝蔵院、そして柳生での経験は、確実に武蔵を強くしていました。
しかし、相手は京最強の吉岡清十郎。
武蔵は一瞬のスキを突かれ、瞼を切られますが、武蔵も鍔で清十郎の左目を失明させます。
そして放つ、清十郎の一の太刀…
今までにないほど、集中力を高めていた武蔵は、迫る一の太刀に「後の先」を合わせ、清十郎を一太刀で両断するのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】22巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

武蔵の剣が体を通り抜ける刹那、吉岡清十郎の脳裏をかすめたものは背負ってきたものの重さでした。

ここ蓮台寺野は、幼き頃から父・吉岡拳法に連れられ、罪人や浪人と真剣で斬り合った、清十郎だけの道場。
遊び人でありながらも、その才能、集中力は天才ぶりを見せ、父亡きあとの吉岡道場当主として背負った責任。そして、それらを全て乗せて放った一の太刀…
対する武蔵は、相手が清十郎である事、自分の全てをぶつけさせてくれる相手である事を喜び、「戦いの神」に、この世に生まれた事を感謝し、刀を振ります。
その手は、柄を強く握らず、手から刀が放たれたかのような錯覚に陥る武蔵。
振りむいたそこには、胴体を両断された清十郎の姿ありました。

元日を迎えた早朝、吉岡道場では伝七郎が清十郎に稽古付けてもらうために、道場で朝を迎えていました。
兄に学ぶ事を決心した矢先、その耳に入った門下生の言葉は、受け入れられない真実…
「至急 蓮台寺野へいかれたし」
そう書かれた武蔵からの手紙、蓮台寺野で変わり果てた清十郎の姿、そして、帰ってきた兄の姿を眼前に見る伝七郎…
元日の吉岡道場は混乱に陥るのでした。

一方の武蔵は、吉岡道場へ文を置いた後、沢で傷を洗っていました。
そこで居合わせた老人・本阿弥光悦は、武蔵の姿を見て何かを感じながらも、武蔵を武蔵と知らぬまま部屋を貸し、傷の手当をするのでした。
目を覚ましては再び眠り、時折紙に水で筆を走らせる武蔵、清十郎に勝利した後の自身の感情は、思っていたよりも高揚していない事に気付きます。
世間の噂話を聞き、休む武蔵を、宮本武蔵と知った光悦は、同時に、清十郎を斬った事も真実だと知るのでした。
本阿弥の屋敷内には、本阿弥母子に世話になる佐々木小次郎の姿ありました。
文字で会話を交わしながら、打ち解けている様子の小次郎。
宮本武蔵と佐々木小次郎が、同じ屋根の下に居る事を、本阿弥母子以外は未だ誰も知りません。

一方、吉岡では、清十郎の死は不治の病であったとし、世間に流しますが、武蔵に切り殺されたという噂は絶えません。
その話を聞き、武蔵を打とうとする浪人達が増え、対応に追われる吉岡一門は、武蔵の居所を把握しようと、宿を回ります。
清十郎の亡骸を見つめていた植田は、その体に刻まれた新旧無数の刀傷に気付きます。
遊び人として、道場に腰を下ろさず出歩いていた清十郎。
道場を、そして伝七郎に迫る脅威を、これまでも人知れず葬り去ってきていたのです。
武蔵と対面し、清十郎が確信した事は、伝七郎ではもう勝てない事。
今回も、弟を守ろうと、たった一人、闇の内に武蔵を葬ろうとした事をしり、植田は涙するのでした。

ずいぶん長い間眠らせてもらった武蔵は、光悦と茶の湯を交わしながら、会話をしていました。
初めて見たとき、腰の刀が妖気を帯びていた、一瞬の殺気を感じた等と話す光悦に、自身の刀を見せる光悦。
「刀が似合いますね」とい武蔵に対し、光悦はその生業を語ります。
将軍家の刀をも研ぐ代々の研ぎ師、本阿弥家。
武蔵は光悦の話や刀を持つ姿に納得するのでした。

伝七郎から勝負の場と指定されている蓮華王院を見ておくため、未だ包帯で左目を覆ったままの武蔵でしたが、外へ出かけます。
その帰り道、遭遇したのは吉岡伝七郎でした。

その頃。近くの酒場では酒の肴に武蔵の話をする浪人達が騒いでいました。
その話を聞き、一人酒を飲む男が席を立ちます。
武蔵の話から吉岡を卑下するようになった浪人達を斬り殺したその男は、柳生にて姿を消し、京に戻ってきた祇園藤次でした。

武蔵と遭遇し、伝七郎の共をする植田は武蔵に斬りかかろうとしますが、伝七郎はそれを止めます。
清十郎は強かった、お前より…
そう言い放ち、その場を去ろうとする武蔵でしたが、背後から祇園藤次が叫びます。
「何故そいつを斬らん、伝七郎!!」
刀を抜き、武蔵に迫る藤次の剣。
片目の武蔵は地に足で線を付け、左の死角は諦め間を読みます。
地に付けた線に、藤次の足が差し掛かった刹那、武蔵は藤次の首に深く太刀を走らせるのでした。

破門にしながらも、変わり果てた姿で帰ってきた祇園藤次。
その姿を見ながら、吉岡十剣達は懐かしみ、同時に実感します。
今の武蔵には伝七郎が負けてしまう…

植田は代役を戦わせると決心しました。
代役は、間違いなく京に来ているであろう、佐々木小次郎…
吉岡一門は小次郎を探し回ります。

そんな中、京へ戻っていた又八は、酒を飲みながら武蔵を卑下し、自分が佐々木小次郎である事を口にしていました。
小次郎を探す吉岡一門、又八の声を聞き、話しかけますが、道場への放火で顔を知られている又八はその場を逃げようとします。
怪しむ吉岡十剣の一人・御池に捕まり、草むらでいたぶられる又八でしたが、偶然にも、そこに女を連れた小次郎が姿を現すのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】23巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

又八を見つけ、草むらでいたぶる吉岡十剣の一人、御池と二人の門下生は、女を連れて歩く小次郎に遭遇します。
吉岡一同の剣幕に、女は逃げ出し、小次郎の目つきも少し変わりました。
植田良平から聞いた特徴から、小次郎である事は間違いないと思いながらも、御池は小次郎の目に吸い寄せられ、剣に手を置きます。

一方、小次郎を目にした又八は混乱し、過去を振り返ります。
大阪で死んだ侍(天草天鬼こと亀吉)の最後の一言「頼む…」。
又八は、死んだ侍が小次郎で、故郷に認可状を届ける事を頼まれた、と思い込んでおりましたが、この時気付きます。
あの「頼む…」とは、「認可状を小次郎に届けてくれ
を頼まれたのだと。

小次郎を眼前に、御池はその強さを肌で感じていました。一体どれほど強いのか、剣に生きてきたものだからこそ、その興味と好奇心には勝てません。
剣を抜いた御池は、小次郎に斬り迫りますが、その剣が振り下ろされる刹那、小次郎の剣が既に御池の体を通り抜けており、御池は絶命するのでした。
その頃、吉岡道場では代役の話を聞いた伝七郎が、植田を責めていました。
道場を守る為には戦わせられない植田、しかし愚直な伝七郎は、武蔵との約束は破れぬと断固反対するのでした。
植田と口論しながら突然倒れこむ伝七郎でしたが、正月早々の兄・清十郎の死、突然巡ってきた吉岡道場当主の責任、眼前で祇園藤次を切り裂いた武蔵の剣…あらゆる混乱と疲労が溜まり、伝七郎は高熱に見舞われていたのです。

御池を斬られながらも、吉岡道場の客人として小次郎を迎えようとする門下生達でしたが、言葉を発しても、頭を下げても小次郎には通じません。
背を向け去ろうとする小次郎でしたが、御池を斬られた事もあり、門下生は剣を抜きます。
一人が背後から斬りかかりましたが、小次郎が振り向いたかと思うと、既に腹は斬られ、絶命。
もう一人の門下生にも迫る小次郎でしたが、又八が割って入ります。
今の自分自身の姿を嘆きながら、小次郎の強さに憧れすら感じた又八は、目に涙を浮かべながら熱の籠った言葉を小次郎に投げかけます。
耳の聞こえない小次郎でしたが、又八の気持ちが通じたのか、剣を鞘に納めるのでした。

又八は、小次郎を連れ吉岡道場に上がり込みます。
吉岡の目的を知らない又八は、小次郎が自分の言うことを聞いた事に調子付き、小次郎に願いがあるのなら俺を通せと言い出したのです。
しかし、又八は吉岡道場に火を着けたお尋ね者、その正体がばれ、すぐに囲まれてしまいました。
御池達が斬られた事を知った吉岡一門は、怒り、木剣を手に小次郎に打ち込みますが、あっさり一人倒されてしまいます。
駆け寄った植田は、小次郎に土下座し、又八にも謝罪の言葉を述べ、改めて客人として二人を迎えるのでした。
伝七郎は死なせない、その強い意志で、誇りを投げ捨て、門下生達の前で頭を下げる植田。
植田を見た小次郎は、その場にいる者で最も強いことを感じたのか、真剣を植田に差し出し、戦おうという意思を見せます。
植田は、二日後全てが終われば、願いに応じようと、言葉は通じぬも丁寧に頭を下げ、小次郎に理解させるのでした。

一方、本阿弥家で世話になる武蔵は、二日後の勝負を控えていましたが、突然本阿弥光悦が「刀を研ぎましょう」と言い出します。
刀を研ぎながら、様々な事を話してくれる光悦。武蔵はその話に耳を傾けながら、ふと、柳生石舟斎を思い出します。
「天下無双とは、ただの言葉」…
光悦が刀を研ぐ。現役を退き、太閤家康の刀も息子に任せ研いでいない光悦でしたが、武蔵の刀は丁寧に、研ぎ上げるのでした。

吉岡では、体調の戻った伝七郎が植田と話をしています。
代役は立てない、頑なに武蔵との約束を守ろうとする伝七郎に、植田が語ります。
父・吉岡拳法が植田にだけ語った事、それは、伝七郎が自分に似ているからこそ、当主にしなかったのだと。
そして、拳法が清十郎に残した掟が、「十度戦って十度勝てる相手としか戦わぬこと」…
道場を背負う意味、そしてその掟を、植田は伝七郎に伝えるのでしたが、約束の破れない愚直な伝七郎は、植田を破門にするのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】24巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

本阿弥家で休養の日々を送ってきた武蔵は、吉岡伝七郎との決戦前日、昼寝をし夢を見ていました。
幼き頃見つけた武芸者の遺骨と、寄り添うように肩に置かれた剣。
その剣を借り、武蔵は嬉しそうに剣を振るっていました。
力いっぱい振るう剣、「何か違うな…」と思った武蔵は、目を閉じ、力を抜き、剣を振るいます。
「こっちか?」「こうか?」剣の重みが導く方へ、剣を振り、剣に語り掛ける武蔵、その姿は「理」そのものでした。

夢から覚めた武蔵は、物音に惹かれ庭に出ます。
そこには、武蔵が作った雪だるまを相手に、細い棒キレで戯れる小次郎の姿がありました。
関ヶ原で遭遇している事は武蔵も、そして小次郎も覚えていない様子です。

細く、簡単に折れてしまいそうな棒キレを手に、小次郎は雪だるまに軽く打ち込んでいきます。
先ほど見た夢、幼少期の自分が手にしていた「理」を、眼前の小次郎と重ねる武蔵は、気付きます。
幼き頃手にしていた「理」から遠ざかったのは何故だ?

目を閉じ、脱力し、体を開放しろと自身に言い聞かせながら、手に持った棒切れの僅かな重みを感じ取る武蔵。
剣(棒キレ)の重みの導くままに、動く武蔵は雪だるまに深く棒キレを打ち込みます。
再び手にした「理」
何故それは今の自身からは遠ざかってきたのか…
そこに浮かんできたのは、憎しみに顔をこわばらせ、殺気に満ちた目をする自身の姿でした。
自然に身を任せ、無心で剣を振るった幼少期…「すまねぇ」と、武蔵は幼き頃の自分に、小さく謝るのでした。

「理」を手にした武蔵の動きを見て、小次郎が嬉しそうに棒キレを振っていきます。
お互い、脱力し、剣(棒キレ)の導くままに動く二人。
柔らかな動きで、剣を交え戯れている二人を本阿弥光悦は見ていました。
「もしも真剣だったら…」と、想像を膨らませる光悦。
ふと、小次郎が真剣に手を添えますが、斬り合いとは真逆の表情をしていたせいか、武蔵を見て手を下ろすのでした。

決戦前夜、伝七郎は家族と食卓を囲っていました。
家族での食事は、これが最後かもしれない…伝七郎は、膳でなく卓袱台を出し、団らんの時を過ごします。

夕食後、代々木剣を打ち込んできた岩を打つ伝七郎でしたが、そこへ吉岡十剣が集まります。
伝七郎は「植田は来ない」「代役はなしだ」と、皆に伝えます。
力強く打ち下ろす伝七郎の木剣に、丸く削られた岩が突然真っ二つに割れました。
「信じろ、俺は勝つ」
その声に、吉岡一門は歓声をあげるのでした。

翌日、本阿弥家を後に決戦の蓮華王院へ向かう武蔵でしたが、道中、鉄砲を手にした植田良平に止められます。
「その足を止め、京を出ていってはくれないか?」
銃口を武蔵に向けながら、頼む植田でしたが、その目に殺気の無い事に気付いていた武蔵は一瞬で間合いを縮めます。
鉄砲をすて、武蔵への頼みは諦める植田でしたが、別れ際に一言伝えます。
「もしも伝七郎が斬られたならば、吉岡の門弟一人残らず、仇討の為だけに生きるだろう」

蓮華王院は人に溢れかえっていました。
そこには、打倒・武蔵に息を荒げるお杉、武蔵の話を聞いてか立ち寄った沢庵、そして、武蔵を追って旅に出たおつうと城太郎の姿もありました。

遅らせながら到着し、伝七郎と対峙する武蔵でしたが、その表情は脱力し、以前の気迫と殺気に満ちた武蔵とは程遠い立ち姿を見せています。
思わぬ武蔵の姿に、伝七郎は驚きましたが、同時に、何かに気付くのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】25巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

既に幾度となく、伝七郎を斬る想像を描いている武蔵は、伝七郎に一切の余裕を与えません。
「もうやめにしねぇか、伝七よう」
あまりにも開いてしまった差に、伝七郎に勝負を降りるよう勧める武蔵でしたが、声を張り上げ伝七郎は太刀を振るいます。
力いっぱい振られる伝七郎の剣に、武蔵は嘆きの目を向けます。
「まってくれ、まっとうに使ってくれれば斬れないものなどないのに…」
剣からの声を聞く武蔵は、勢いよく振り下ろされる伝七郎の太刀を、受けの一振りで鮮やかに折ってしまいます。

剣が折れ、一度止めに入る吉岡衆は、覇気を感じない今の武蔵、伝七郎が圧していると口にしますが、一部の吉岡十剣、そして伝七郎は、圧倒的に出来てしまった武蔵との力の差に気付いていました。

深く呼吸を整える伝七郎は、一つの決心をします。
「“その先”は捨てた。」
武蔵に勝つ事、勝って家族の元へ帰る事、勝って吉岡道場を守っていく事…
それらを全て諦め、相打ちを覚悟に、武蔵を倒す事だけに命を使うと決めた伝七郎は、少しずつですが、深く武蔵の間合いに入りました。
間合いに入って放たれた伝七郎の一振りを、武蔵は合わせの一振りで伝七郎の腕を切り落とします。
片腕を斬られながらも、武蔵を抱え相打ちを狙う伝七郎でしたが、密着した武蔵に脇差を抜かれ、既に腹を裂かれていたのでした。
「よくぞ、ここまで…最後の相手が貴様で良かった」

その生涯を終えた伝七郎は、一通の遺言を残していました。
自身が死んだ後、植田良平を道場へ復帰させ、当主とする事遺言状を、家族に渡してあったのです。

植田の元に集まる吉岡一門は、武蔵を殺さずして吉岡道場の未来は無い、と武蔵への復讐を決心します。
その夜、武蔵に渡されたのは、一乗寺下り松にて、吉岡一門70名との果たし合いの文…

吉岡道場に捕まり、拷問されていた又八は、何とか逃げ出し、京の町はずれにいました。
偶然、そこで武蔵と顔を合わせ、気まずいながらも酒を交わす又八は、次第に酔っぱらっていきます。
会話に熱が入り、口調を乱す又八は、おつうの事を卑下し、武蔵に殴られるのでした。

一乗寺の松に上り、久しぶりに会った又八を思い出す武蔵は、変わり果てた親友の姿に悲しみを浮かべていました。
嘘で塗り固められ、醜く映る又八の顔…
その時、松の下を植田たちが歩いてきました。
70人と斬り合うよりは、と、武蔵は木から降りますが、又八の事で乱れていた心境を植田に見透かされます。
冷静でない武蔵を植田は追い込みますが、そこを通りかかった沢庵宗彭に見つかり、勝負は翌日の果し合いへと持ち越されるのでした。

久しぶりに出会った沢庵と、夕食を共にする武蔵は、果し合いには行かず京を出る、と沢庵に告げます。
しかし、深夜の内に山を越えようとした武蔵でしたが、その足は一乗寺へ向かっていくのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】26巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

山を越え、夜の間に京を抜けるつもりだった武蔵でしたが、その足は何故か一乗寺へ向かっていました。
吉岡一門が陣取る灯りを、山から見下ろす武蔵は、70人と戦う方法を考えていました。
どこにも心を留めず、誰にも心を留めず、流れのままに…
一年前、清十郎は武蔵を斬らずとも、いつでも斬れる余裕を見せ、伝七郎は互角に剣を交えていたようで、最後は逃がされ、生かされた。
武蔵にとってこの一年は、吉岡に生かされた一年であり、吉岡に与えられた一年なのでした。
「有難う」
静かに手を合わせる武蔵は、山を下ります。

吉岡は、当主であり果し合いの大将を務める植田良平を最奥に置き、各々が武蔵の登場を待ち構えていました。
植田の近くに陣取る一人の門下生が、武蔵と真っ先に対峙出来るところへ行かせてくれ、と頼んでいると、その背後から武蔵の姿が…
山から下りてきた武蔵は、植田の立つ、陣形の最奥に現れたのです。

驚く門下生を、武蔵は一人、また一人と殺して行き、自らの剣は抜かず、奪った剣で戦いを始めました。
突然の武蔵の襲来に驚いた植田は、剣に手を置きますが、その刀は抜かれる間もなく、武蔵に頭部を切り落とされます。
倒れる植田、焦り、状況が把握出来ていない門下生達を、武蔵は一人、また一人と切り倒して行きます。
山側から現れた武蔵に、植田の身を心配する吉岡十剣の一人・堀川は急いで植田の元へ走りました。
植田の安否もわからぬまま、武蔵と対峙した堀川でしたが、武蔵との差は圧倒的、剣を交える前に、一太刀で切られ、堀川は絶命します。
その後も、十剣は藤家、東と次々と撃破されて行きますが、一人、南保与一は植田の事を小橋蔵人に任せ、門下生をまとめていました。
自らの弟子7名を連れながら、武蔵が十分に疲れた後、一斉に殺しにかかるよう機会を伺っていました。

止まらぬ武蔵は、心を留めず、流れを止めず、次々と吉岡一門を死体にしていきます。
次第に疲れが出てくる武蔵に対し、次第に形振り構わず攻撃を仕掛けるようになる吉岡、浅いながらも、一太刀、二太刀と、武蔵の体に傷をつけて行きます。

「斬っても、斬っても、次の敵。これはまるで俺の人生そのもの?」
疲労していく肉体に、疲弊していく精神、武蔵は様々な思いを巡らせながら、それでも止まりませんでした。

頃合いを見いた与一は、弟子たちを引き連れ、武蔵に近づきます。
一斉に、グチャグチャに…容赦なく四方から向かってくる門下生達を撃破する武蔵でしたが、手段を選ばなくなる程追い詰められた吉岡一門、ある者は泥を投げつけ、ある者はしがみ付き、耳に噛み付き…
武蔵を殺すために武士らしく、侍らしくある事は捨て、襲い掛かるのでした。

植田の安否を確認に走った蔵人は、武蔵に斬り殺された幾つもの死体を目にします。
死体の顔を確認しながら、植田を探す蔵人でしたが、「水、俺にもくれよ」と掛けられた一声。
顔に重傷を負いながらも、植田は生きていました。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】27巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

武蔵が吉岡一門と戦っている間に、夜は明けていました。
本阿弥家で過ごす佐々木小次郎は、昨日出会った武蔵の事が離れない様子で、本阿弥妙秀に「武蔵」という字を習っています。
武蔵と真剣を交えたかった、小次郎はそんな思いを、字に乗せていました。

吉岡一門70名も半数以上斬り殺した武蔵でしたが、残された吉岡勢は全てを捨て、形振り構わず武蔵に向かって行きます。
多数で、囲み、剣を振る者、遠くから泥を投げつけ、武蔵の目を塞ごうとするもの…
そんな中、武蔵は、目に映る吉岡の門下生がふと気になりました。
「色が違う?」
口では威勢を張っているが、命を捨てる覚悟の無いものは、武蔵の目に霞むように薄く映っていました。
「近付くならば、斬るしかねぇだろ…」
霞むように見える門下生もあっさり斬る武蔵でしたが、その瞬間、頃合いを見計らっていた南保与一が剣を突き出しました。
紙一重でかわされた突き、与一は武蔵をそのまま押しながら、ある想いを走らせます。

「我々は到達できなかった、その深みに…よくぞここまで、ありがとう武蔵」

憎みながらも、70名と斬り合いながら生きる武蔵の姿は、一人の武士として、尊敬に値する姿であったのです。

武蔵を押し倒した与一、自らもろ共剣を突き刺せと叫びますが、門下生達に一瞬の躊躇が生まれます。
剣が疲れるよりも早く、武蔵は与一の首をへし折り、再び立ち上がるのでした。

「重てぇな…俺の体も何もかも…」

疲労に満ちた体に、消耗しきった精神、武蔵はもう倒れてしまおうとすら思いましたが、向かってくる剣に、体は反応していきます。
「ぬた」「ぬたあん」
重い自身の体を例えてか、武蔵は呟きながら斬っていきますが、その剣は今までよりも深く、鋭く敵を斬っていきます。

朦朧とした意識の中、斬り続けた武蔵はふと気付きます。
「あとこれだけ?」
周囲を囲んでいた吉岡一門も、残りは5人程…
「抜けられる。この地獄を。京を抜けられる」

先を見てしまった武蔵は、先程とは一変し、焦り、力み、剣を振るいます。

武蔵の姿を遠目で見ていた植田良平と小橋蔵人は、尊敬に誓い眼差しと共に、吉岡一門が無くした魂を憂いていました。

既に深手を負っていた植田でしたが、最後の力を振り絞り、蔵人と共に武蔵に近づきます。
数多の死体に紛れ、息を潜める二人は、武蔵が自身の剣を拾おうとした瞬間、斬りかかりました。
植田最後の「一の太刀」は、武蔵の右足に深く切り込まれましたが、そのまま植田は倒れました。

最後に剣を交わした蔵人も、武蔵の前に倒れます。
「願わくば、あんたと切磋琢磨したかった。我々皆が目指したものに、きっとあんたはなれたんだ。」
死にゆく蔵人は、武蔵に敬意を示し、最後に倒れるのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】28巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

巻頭別編

蛙が好きな女を買い、情事に耽る小次郎。
耳の聞こえぬ小次郎とも、会話をするかのように話をするその女は、何か不思議な雰囲気をしていました。

小屋の外に立つ辻風黄平は、女が戸を開けるなりその顔を一突きします。

以前の夜、その女を買った黄平でしたが、幼き頃、兄・辻風典馬の手によって行為は出来なくなっています。出来もせず女を買う自身を卑下する黄平でしたが、「いいとよ、あんたは今のままで」と、優しく接する女に、黄平は安らぎと好意を感じていたのです。

小次郎に抱かれた事が許せなかったのか、ただの暇つぶしか、黄平は小次郎を殺しに掛かります。
しかし、小次郎の二振りで、黄平はその顔に深く、傷を刻まれるのでした。

本編

吉岡一門70名を斬り、生き残った武蔵は、野に座り込んでいました。
ふと、気配に気付くと、周囲には無数の子供たち…
「お父さん、お父さん」と、武蔵の周りに転がる遺体に走り寄って行きます。

…驚き声を上げる武蔵でしたが、その瞬間、眠りから覚めるのでした。
そして、そこにはおつうの姿が。
おつうと共に武蔵を探す旅をしていた城太郎も、そして沢庵宗彭の姿もあります。

沢庵に、ここは金福寺で、雪の中倒れ込んでいた武蔵を又八が担ぎ込んだのだと知らされる武蔵。
その後、おつうは沢庵が金福寺に居ると聞き、訪ねてきたのです。

久しぶりに再会する、武蔵、又八、そしておつうの幼馴染一同でしたが、許嫁でありながらおつうを捨てた又八は気まずそうにしています。
自分が作った壁…過去を悔やみながらも、せめてもの罪滅ぼしか、又八はおつうに「今度こそ武蔵についていけよ
と、背中を押すのでした。

その夜、沢庵はおつうと話をしていました。
「武蔵はもう剣では生きられぬぞ」
沢庵の言葉に驚くおつう。

又八が武蔵を担ぎ込んだ晩、沢庵は必死に武蔵の傷を手当てしました。
その右足に刻まれた深い切り傷…沢庵は武蔵の傷を見て、歩くこともままならないであろうと、わかったのでした。

武蔵の枕元で、眠る武蔵に話しかけながら、又八は酒を飲んでいました。
酔っ払いながら、又八は武蔵に告げます。
「おつうは、お前が好きだ。おつうを連れて行けよ、武蔵」と…

眠る武蔵の鼓動を聞きながら、又八は思い出します。幼き頃から武蔵の事を恐れながら、疎みながら、そして大好きであることを…

翌朝、又八は、伸ばした髪を切り、生え揃えた髭を剃り、母・お杉と、小次郎を探しに旅立つのでした。

吉岡一門に勝利した武蔵の名は、各地に広がっていました。
各国大名は武蔵に興味を持ち、過去に戦った柳生や宝蔵院にまで話は届きます。
しかし、武蔵は久しぶりに布団から立とうとして転び、気付いてしまいます。
右足がまるで動かない事に…
植田が放った最後の「一つの太刀」は、武蔵の右足から自由を切り離していたのです。

「戦いは終わりだ、武蔵。天はもう、お前に斬り合いを望んでおられないということじゃないか?」
と説く沢庵でしたが、命と見立てて剣を振るってきた武蔵は、剣を捨てる事など出来ず、怒りと焦りを露わにします。

そんな中、吉岡70名を私闘で殺害したとして、役人達が金福寺に押しかけてきます。
果し合いとはいえ、多くの命を奪った武蔵は、罪人扱いされ捕らえられて行くのでした…

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】29巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

70人斬りの咎で囚われの身となった武蔵は、二条城に隣接する京都所司代・板倉勝重の元に幽閉されていました。

武蔵の身を心配し、板倉の元を訪ねた本阿弥光悦でしたが、板倉は非は吉岡にあり、武蔵を悪いようにはしないと約束します。
さらに、全国に広まった武蔵は、名を上げたい武芸者達の一番の標的となり、怪我を治す間だけでも牢にいた方が良いと、武蔵を優遇してくれているのでした。

牢の中でも医者に足を見てもらう武蔵は、その足が前にも後ろにも出ず、棒のように動かない事を痛感します。
「武蔵さんよ、その一太刀を負わせた人間に感謝なさいよ。光なき、地獄の行き止まりへ向かうあんたを止めてくれたんだからねぇ。

帰り際に放たれた医者の一言に、複雑な気持ちの武蔵。

牢に入れられながらも、大事に扱われている武蔵はおつうや沢庵との面会も許されました。
牢の中にまで入り、武蔵と話す沢庵は言います。
「別の道を生きる時じゃないか?例えば、おつうとともに…」
さらに、江戸へ行き、徳川将軍家に仕えてはどうかと言う沢庵は、侍として主君に仕え、妻を娶り家を持て…と武蔵に剣以外の道を勧めるのでした。

その頃、本阿弥家には小倉・細川家から、家老の岩間が、光悦に刀研ぎを頼み込みに来ていました。
お供をする小川家直は、庭にて細い細い棒切れを見つけ手にしますが、その姿をみた小次郎が、小川に戯れかけます。
棒切れでの打ち合い、斬り合いを、武蔵の時同様に楽しむ小次郎。
その一振り一振りに、小川は過去に経験した事の無い脅威を小次郎に感じています。

真剣を抜き、小次郎との試合をしようとする小川でしたが、小次郎は剣を抜かず棒切れのまま…
仕方なしと打ち込む小川でしたが、小次郎の振る棒切れに、「斬」られ、意識を失ってしました。

沢庵と会話の日々を過ごす武蔵は、過去に斬った相手達の事を沢庵にと問われ、腹に鉛のような重みを感じます。
敗けた者は赦され、勝った者は重りを抱えた戦いを続ける…
「勝ったのはどっちだ?」
聞く武蔵に対し、
「勝ったものはいない」
と説く沢庵。

悩む武蔵に、「天の声を聞いた」と、沢庵は言い出します。
僧の身である沢庵も、悩み、迷い、過ちを犯しここに居る身。
沢庵は、
「人の運命は天によって完璧に決められていて、それでいて完全に自由だ。根っこのところを天に預けている限りは…」
と武蔵に伝えます。
武蔵も天と繋がっているのだと言う沢庵に、武蔵は難しそうな表情をしながらも、剣を振る上で天を感じた事がある事を、沢庵に伝えました。
「天と、しっかり繋がるほど剣は自由で、無限だ…」

金福寺で過ごすおつうは、ある夜ほのかな甘い香りと、人の気配を感じます。
そこには、霊となり現世に姿を現した植田良平の姿が…
武蔵の幸せを願うおつうに、植田は
「70余名の苦しみを抱えて生きるんだよ。幸せなんてとてもとても…

何故かおつうの前に現れた植田の霊は、おつうと会話を始めるのでした。
一方、母・お杉を探し、全てをやり直そうとしていた又八は、やっとお杉を見つけます。
久しぶりに見た母の姿、又八は駆け寄りますが、せき込むお杉は吐血しているのでした…

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】30巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

幽閉される武蔵は、旅の道中月明かりになぐさめられている事に気付きます。
牢の中とはいえ、屋根もあり、布団もある環境を贅沢と思いつつも、月が見えない事に寂しさを覚える武蔵。
武蔵に対し、尊敬や憧れを抱く見張り番は、月の代わりにと蝋燭に火を灯し、武蔵に渡すのでした。
「貴殿こそが天下無双ですよ。」
そう言われる武蔵でしたが、自身が天下無双なら、宝蔵院胤栄に胤舜、柳生石舟斎に兵庫助、佐々木小次郎…皆天下無双だと思え、「終わった…」と、天を仰ぐのでした。

本阿弥家では、佐々木小次郎と対峙し、意識を失っていた小川家直が目を覚まし、小次郎の持つ棒切れが刀に見え、体もそう感じたと話していました。
確かに仮死状態にまで陥り、三途の川を見て戻ってきた小川でしたが、小次郎と対峙した事で剣の道が終わったと言い出します。
小次郎との圧倒的な差を味わった小川は、一番になれない剣を振り続ける事は出来ない、剣に嘘は付けないと言い、今日限りで剣を置く事を決めたのです。

自分の代わりに、自身の細川家剣術指南役の地位を全て小次郎に譲り、聾唖の小次郎の為に、自身が小次郎の口となり、耳となり、後から支えていくという小川、小次郎は、細川家のある小倉に行く事が決まるのでした。

小次郎との別れを惜しむ、本阿弥光悦と妙秀でしたが、小次郎にとって居場所が出来る事は良いことと、温かい目で小次郎を見送るのでした。

一方、植田良平の霊に悩まされるおつう、その夜も植田が現れ、話しかけられました。
植田の話を聞こうとしないおつうでしたが、植田は、おつうの意識だけを連れ、吉岡一門の残された家族のところへ連れていきます。
息子を亡くし、毒で自害する母の姿、一条寺にて、武蔵が戦い、斬っていった相手の姿…
その後、植田は武蔵を訪ねてきた武芸者の様子を、おつうに見せます。
武蔵で名を上げようとする武芸者達、動かぬ足で逃げ切れぬ武蔵はいずれ斬られてしまうだろうと、おつうに話す植田でしたが、おつうはそれらを受け入れる覚悟の目をします。
おつうの気持ちに、植田は圧されたのか同情したのか、意識だけ連れ回したおつうを開放しました。

牢屋の中で棒切れを振るう武蔵には、来客がありました。
京都所司代の板倉勝重が武蔵を訪ねてきたのです。

武蔵と話したいという板倉は、茶席にて、武蔵に天下無双を問います。
「天下無双は、ただの言葉。近づいたら、消えてなくなりました。」
そう語る武蔵は、辻風黄平の最期を思い出すのでした。

武蔵に降参し、手当を願った黄平。武蔵はその後、止めをさしてやろうと黄平の元を覗いていましたが、黄平は助からず、寄り添うようにして自害の葉を入れた龍銅が横たわっていました。
勝った、にも関わらずその場からこそこそと逃げた武蔵。
その後も斬って斬って斬りまくる時間を必要と感じながら、勝利し続けた武蔵でしたが、武蔵は天下無双の陽炎を追っていたのだと言うのでした

その後も、毎日のように板倉と会話を交す武蔵は、求められれば迷わず士官しなさいと勧められます。
自分に与えられる板倉からの言葉に、何故そんな事を言ってくれるのかと聞く武蔵。
板倉は、自分は吉岡拳法とは竹馬の友であった事、赤子頃は清十郎も伝七郎もその手に抱いてきた事を武蔵に話します。
しかし、武蔵の事は恨んでおらず、武蔵の得た強さの答えを、人々に伝えなさいとも、言ってくれるのでした。
…別の道、それを想像する武蔵でしたが、おつうと共にでは自分の首を狙う人間の犠牲にしてしまう、それだけは避けたく、もう遅いと思う武蔵は、ある答えに辿り着きます。
幼き頃見つけた、武芸者の亡骸が眠るあの場所へ帰りたい。
俺の帰る道は、ずっとあそこにあったのだと…

ある晩、武蔵は見張り番を務める者から、うちの道場へ来てくださいと言われ、招待されます。
そこで道場の練習生から、武蔵の今後の歩み方によって、剣に歩む者たちの、そして剣そのものの価値が変わるのだと言われる武蔵。

おつうに語り掛ける植田の霊も、武蔵につまらない死に方はしてほしくない。吉岡一門がこれ程殺したいと願いながらも、これほど生きて欲しいと願った敵はいない、と言うのでした。
そして植田は、おつうに対し、「おつうの存在そのものが、武蔵が心に灯してきた光であり、武蔵にとって帰る場所は己であり剣、そしてそしておつうという女が、行く先を照らす光だ
と告げ、その姿を消すのでした。

道場からの帰り道、武蔵は見張り番達に感謝を告げると共に、杖で気絶させ、一人夜道を進みます。
そして武蔵は、もう一度だけ、命を投げ出しぶつけるしかない相手ともう一度命のやりとりを…もう一度だけ俺にくれ。と、天に祈り、足を引きずりながら歩み出すのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】31巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

動かぬ足を受け入れながら、自らの体と語り合い、歩みは遅くとも旅を続ける武蔵は、再び柳生の里を目指していました。
道中、少しずつ、足の状態が良くなってきている事を実感する武蔵でしたが、その背後に感じた気配に足を止めます。
武蔵の首を狙い、後をつけてきた武芸者達は、その足では並の人間以下と、武蔵に襲い掛かろうとします。
「抜くな」と、警告し、戦いを避けようとする武蔵でしたが、構わず剣を抜く武芸者達。
武蔵は自分を中心に杖で円を描き、その中に入らぬよう警告します。
「降りた。殺し合いの螺旋は」
「この円を出ないから去れ。それとも…入ってくるのか?この中に。」
そう注意する武蔵でしたが、剣を抜き円に入ってきた武芸者を斬る事になるのでした。

その後も、度々首を狙う武芸者に出くわす武蔵は、
「自ら戦いを求めない」
「自ら敵を求めない」
と言い、同じように円を描きましたが、その度に斬り伏せる事になります。
自身の技を振り返り、学ぶ武蔵の姿を見つめる植田の霊は、複雑な気持ちでその姿を見守るのでした。
病に倒れたお杉を看ながら、寺での日々を送る又八は、寺の和尚からお杉の話を聞かされます。
又八のついてきた嘘に気付いていた事、それでも、息子を想い日々祈り続けていた事…

寝たきりのお杉は、容体が急変し危険な状態となりますが、何とか峠を越すも、先は長くない、と又八は告げられます。
「宮本村へ帰りたい」
そう口にした母の願いを、最期に叶えようと、又八はお杉を背負い、宮本村を目指すのでした。

道中、過去を思い出しながら、関ケ原で別れ一人名を上げた武蔵と、酒に溺れ、女に溺れた自分を比較し、自身の弱さに嫌気を指してしまいます。
「この世に強い人なんておらん。強くあろうとする人、おるのはそれだけじゃ」
お杉は又八に告げるのでした。

宮本村、本位田家に嫁いだお杉は、先に主人を亡くしていました。
子を身ごもらなかったお杉でしたが、主人の妾に、本位田の血を引く子供が産まれていた事を知っていました。
「本位田家の血を絶やさぬ為に、その子を下され」
頭を下げ、妾から子を引き取ったお杉は、慣れぬ子育てに悪銭苦闘しながら、赤ん坊を育てます。
子供の名は又一。
本位田家に引き取ったお杉は又一に対し、八の字の如く又一の未来が広がるようにと、又八と名を与えたのでした。

弱り切った母を背負い、自分自身の弱さに打ちひしがれる又八は、滝の覗く崖に立っていました。
「もう、終わりにしよう」
身を投げるつもりの又八でしたが、最後の一歩が踏み出せず、その場に倒れこむ又八は、自分を責めます。
「自分の嘘をはがしていったら、真ん中には何もない」
「空っぽの自分を誰にも見せたくなかった」
「弱い!弱いっ!!…」
そう泣き叫ぶ又八に、お杉は口を開きます。
「よく言った。弱い者は己を弱いとは言わん。おぬしはもう強くあろうとする者。もう一歩目を踏み出したよ。」

再び故郷に足を進める又八の背中で、お杉は何度も又八を触り、「おふくろ」と呼んでもらい、その息を引き取るのでした。
又八は、自分がお杉の産んだ子ではない事を知っていました。
それでも、俺のおふくろはおふくろひとりだと、お杉に別れを告げるのでした。
柳生へ向かう武蔵は、河原で異様な雰囲気の男と出会います。
武蔵の姿を見て、喜々とした表情を浮かべるその男は伊藤一刀斎。
関ケ原で暴れていた新免武蔵を覚えていた一刀斎は、武蔵との再会を喜ぶのでした。

容体の優れない柳生石舟斎を訪ねた一刀斎でしたが、剣を抜いても石舟斎は反応せず、何もせぬまま柳生城を後にしていました。
その後武蔵を見つけた一刀斎は、武蔵と戦いたくて仕方が無い様子。
石舟斎とは真逆の、凄まじい「我」を出す一刀斎に対し、武蔵は再び、地面に円を描くのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】32巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

半身を隠しながら、構える伊藤一刀斎の姿に、武蔵は惑わされていました。
隻腕なのか?いやそんな話は聞いた事がない…

一刀斎は、武蔵の足の怪我に気付いていました。
驚く武蔵に追い打ちをかけるように、一刀斎は武蔵の立つ円の外側に、更に大きな円を描いて行きます。
「儂の刃圏。入ったものは斬る」
再び、強烈な「我」を放つ一刀斎に目を取られる武蔵でしたが、二人の間を、柳生石舟斎が横切るのでした。
柳生城で危篤状態の石舟斎はその意識だけ、二人の立ち合いを見に来た様子です。

一刀斎と対峙する武蔵は、幼き頃の記憶を蘇らせます。
その名だけは子供の頃から知っていた「伊藤一刀斎」。
破格の強さを持つであろう、眼前の敵に対し、武蔵が心に抱くのは憧れであり、褒められたい感情でした。

子供の頃、武蔵は見た事もない一刀斎の姿を、木像として掘り、崇め、武芸者と立ち会い勝利する度に、一刀斎の像に話しかけていました。

褒められたい…俺の方が強い…
武蔵は再び、「我」に囚われます。
「俺こそが、天下無双」
その瞬間、石舟斎の意識が遠くへ去ろうとしてしまいます。
それに気付いた武蔵は、傷ついた右足で大きく地を踏み、平常心を取り戻すのでした。

「戦う理由が無い。こんな気持ちで一刀斎斬り合うなど、あまりに勿体ない

そう口にし、勝負を避けようとする武蔵でしたが、ついに一刀斎が痺れを切らします。
刹那の瞬間に、武蔵に詰め寄る一刀斎。
次の瞬間、武蔵は押し飛ばされましたが、その手からはいつの間にか抜かれていた脇差が落ち、一刀斎は右胸に傷を負っていました。
倒れる武蔵、一刀斎は、自らに刃を入れた男を、嬉しそうに見下ろすのでした。

朦朧とした意識の中、武蔵は石舟斎と語り合っていました。
武蔵が求めているもの、それは武蔵の中にもうあるじゃろ、と告げる一刀斎は最後に
「もっと笑え」
そう武蔵に言い残し、寿命を終えるのでした。

意識を取り戻した武蔵は、一刀斎との立ち合いを何度も思い浮かべ、頭の中で繰り返していました。
一刀斎の右手は半分斬られ、薬指と小指しか残っていませんでした。
その手を見せながら、「小次郎の方が強い」と、武蔵に告げていった一刀斎。

関ヶ原にて、生きて山から降りてきた小次郎は、自身を危険の真っただ中に放り出した一刀斎に対し、剣を抜きます。
向かってくる小次郎の姿を、嬉々として迎える一刀斎でしたが、見切り、交わした小次郎の太刀は思わぬ切り替えしをし、一刀斎の手を落としたのでした。

再び旅に戻る武蔵は、一刀斎の事を思い出します。
手を武蔵に見せながら、「千点やろう」と、褒めた一刀斎は、別れ際に武蔵に伝えていました。
「剣に生きると決めたのなら、正しいかどうかなどどうだっていい。楽しいかどうかだ。」
そして、石舟斎が武蔵に残した言葉「もっと笑え」…
武蔵は斬ってきた人間を思い出します。
吉岡清十郎、伝七郎、辻風黄平、植田良平、多くの吉岡一門達…その斬り合いに、楽しさなど微塵も無かった…武蔵は目に涙を浮かべ、気付くのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】33巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

音を断ち、山中で一人剣を振る武蔵は、自分の体の音を聞いていました。
外の音が消えても、無音ではなく、自分の骨が擦れ軋む音、息を吸う音に吐く音、体の内側の音を聞きながら振るう剣を、武蔵は楽しんでいました。
夕暮れまで、剣を振るい戯れていた武蔵でしたが、近寄ってくるお役人達の姿に気付きます。
京からは逃げて来た身、捕まえられると思った武蔵は、足を引きずりながらも逃げ、川へ飛び込むのでした。

京では、本阿弥光悦の元に文が届いていました。
豊前小倉藩が、武蔵を剣術指南役で迎え入れる用意がある、と書かれた文に、沢庵も安堵の表情を浮かべます。

当の武蔵はそんな話はつゆ知らず、逃げ込んだ川で流れに身を任せ、小次郎を想いながら水の音を楽しんでいました。
冷えた体の武蔵は、一軒の家の前で行き倒れ、手当を受けます。

その家の仕事は「仏師」。
子供が多く賑わう仏師の家で、武蔵はしばらく居候する事となるのでした。

時には畑を耕し、時には子供たちに剣を教え、そして時折、一人森の中で剣を振るう武蔵は、ある日ご主人に木を彫らせてもらいました。
「お主はだれなんだ?」
武蔵は、まだ自身が宮本武蔵であると話しておりませんでしたが、仏を彫るご主人は、武蔵が差す刀の凄まじさに只者ではないと気づいていたのです。
ある日、熱を出して寝込んでいた末子が死に、家族が悲しむ場を見た武蔵。
またある日は、身籠っていた奥さんの出産を手伝い、命の誕生を目にする武蔵。
その頃から武蔵は、自分の剣が、太刀が進むべき筋が分からなくなってきている事を感じるようになりました。

ご主人の彫る仏を見ながら、武蔵は木仏と剣を重ね、ご主人と話をしていました。
「宮本武蔵といいます」
居候をしながら、初めて正体を知ったご主人は驚きますが、そのまま武蔵に話します。
仏を彫っている時、心は遠くへ行っているのかもしれない…だが、仏を彫る自分も、家族の事も、近い遠いはあれど同じ中心の円。戻る真ん中は同じだ、と武蔵に伝えるのでした。

ご主人に、剣を置き仏師になれと勧められる武蔵でしたが、もう一度だけ、本当に強い人間と戦いたいと、居候の身を終え、一家から離れて行きます。
一時とはいえ、家族に触れた武蔵は、追いかけてくる子供たちに振り向きはせずとも、その目に涙を浮かべ、歩みを進めるのでした。

一方、船旅を終え、小倉に着いた小次郎は、城下町を楽しんでいました。
ひょんなことで城下町の男衆と喧嘩になった小次郎でしたが、紙風船を片手に、軽やかに、遊びながら男たちをのして行き、注目を集めます。
さらに、川船に乗ったまま流される子供を助けた小次郎は一躍人気者となり、豊前小倉は一日で小次郎の街となるのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】34巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

豊前小倉の町で、「巌流様」と呼び、小次郎に着物を着せる女は、亡き夫を思い出し目に涙を浮かべていました。
小次郎は女の涙を拭い、その身を抱きしめると、そのまま情事に耽ります。
町の男衆と大立ち回りをした後、子供を助けた小次郎は男からも一目置かれるようになり、町は小次郎の話題で溢れていました。

小倉城に入った小次郎は、国主・細川忠利の前で新たな剣術指南役として紹介されていました。
今の時代に指南役5人は多過ぎる…そもそも聾唖に指南役が務まるか…
等と老中達からは批判的な意見も出ますが、忠利は小次郎を受け入れますが、指南役の人数も踏まえ、ある提案をします。
「順番に試合してみるか?」

道場にて、竹刀を手にした小次郎の前に、「楓」という指南役の一人が紹介されます。
何か違和感を感じた小次郎は、竹刀を捨て無防備に楓に近づき、何と着物をはだけさせます。
そう、楓は女だったのでした。
突然の事に驚き、怒る楓は小次郎に竹刀を叩きつけ、伸してしまうのでした。

そこへ、筆頭指南役の氏家孫四郎が戻ってきました。
小次郎の姿を見て、冷ややかな目で見る氏家でしたが、その様子をみた忠利は、小次郎に試合うよう仕向けるのでした。

その頃、武蔵は迷いの真っただ中にいました。
道を失くし、己の太刀を見失った武蔵は自身の強さにも不安しかなく、近づくものに殺気を感じさせています。

道中、未だに武蔵を追う吉岡一門の残党に仕方なく剣を抜く武蔵は、人を斬りながらも、自分に剣を突き立てているように思え、己を失いそうになっています。
それでも、天を見上げ、自分の自由を見つめなおす武蔵は、再び歩み出すのでした。

道中、立ち寄った小さな村の一軒家で、武蔵は刀を研ぎ、父らしき男を斬ろうとする子供に合います。
子供の名は「伊織」。
伊織は、死んだ父の亡骸を一人で運べず、斬って墓まで運ぼうとしていたのでした。

伊織の父を墓に埋め、その晩泊めてもらう事になる武蔵でしたが、伊織の様子が気になったのか、数日滞在する事にしました。
伊織が生きていけるよう、武蔵は鍬を手にし、荒れた庭を耕しだします。
畑を作ろうと大地に鍬を入れる武蔵でしたが、伊織は冷ややかに見ていました。
雨が降ればすぐに水が出て、庭も川のようになるこの土地では、畑が作れぬ事を、伊織は熟知していたのです。

何度耕しても雨の度に畑は流され、元の荒れた土地に戻る庭。
この地を知り尽くし、川と化した庭で魚を捕る伊織を見て、武蔵はここを発とうと決めますが、幼い伊織は武蔵に泣きつき、止めるのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】35巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

父親を亡くした少年・伊織としばらく暮らすことにした武蔵は、再び庭を畑にしようとします。
耕しても、雨が降っては溢れる川に流される伊織の庭。
武蔵は、あふれ出る水をせき止めようと、石を積みだします。
「今度こそ、水に勝つ」
そう意気込む武蔵でしたが、苦労して積んだ石もあっさりと水は超えてしまいます。

形なく、自由に流れる水。
「この水に、似た男を知っている」
武蔵は水を見ながら、小次郎を思い出していました。

親のいない伊織を、父親代わりに遊び、世話をし、暮らす武蔵は、川に行っては水を考えるようになりました。
水は水、どこまでも水…完全に自由。
沢庵の言っていた「お前の生きる道は天によって完璧に決められており、それが故に完全に自由だ」
川に飛び込み、沢庵の言っていたことが分かった気がした武蔵は、歓喜の表情を浮かべました。

ある日、村人に呼び止められた武蔵。
この村に来てから、伊織以外の人間と話すのは初めてです。
伊織をどうする気か、と聞かれながらも、「わしらは敵ではないでな」と、温かい視線も送ってくれる村人達。
水に困る生活を諦めているかのような村人達を見て、武蔵は再び水に挑みます。

溢れる水を意図的に流すよう、水路を作り始める武蔵でしたが、その周辺には徐々に村人たちが集まってきました。
皆でつ作り上げた水路は、ついに水を溢れさせる事無く、雨の日をを越すようになるのでした。

水の心配が無くなった武蔵は、再び鍬を振るい、田畠作りに励みます。
時折、自然の中で剣を振るい、再び理を確認する武蔵。
その姿を見て父を思い出す伊織は、武蔵に涙を見せます。
伊織と共に家に入ろうとした時、武蔵が背後に見たのは、過去に殺した敵たちの姿。
武蔵の姿を、不思議そうに、面白そうに見つめる姿を、一瞬目にするのでした。

ある日、地を耕す武蔵に声をかける「秀作」という男が、冷やかしを口にしながら様子を見に来ました。
伊織の父と交流のあった秀作は、口先は冷たくも伊織を気にしてきた様子です。
秀作は口悪く、伊織の父を罵りながらも少し寂しそうな様子でした。

「イナゴだ~!」
ある日、村人の一人が急ぎ戻ってきました。
イナゴの大群は農作物にとって致命的、幸い、まだ集落からは離れていましたが、しばらくすると村を襲う人間の「イナゴ」が群れをなしてやってきました。
自分と向き合いながらも、久しぶりに戦い、イナゴ達を追い返す武蔵は、それまで名乗っていなかった「宮本武蔵」の名を村人たちに気付かれます。

武蔵の正体をしった伊織は、こんなところで土を耕している場合ではないと武蔵を発たせようとしますが、武蔵は村から離れるつもりはありませんでした。

しかし、今度は本当のイナゴが村を襲ってしまいます。
小さくとも、無数に広がるイナゴの群れは村の少ない農作物を根絶やしにし、秀作の田んぼも全滅させられます。
そんな折、小倉細川藩から武蔵を連れてくるように遣わされた長岡佐渡が武蔵の前に現れます。
士官する気はなく、「強くありたい。強くなるのではなく」と言い、村から離れる気は無いと武蔵は言い放ち、誘いを断ります。
力ずくにでも連れ帰ろうとする長岡でしたが、武蔵は家臣を一撃で倒し、飢えに苦しむ村での生活を選ぶのでした。

収穫前の作物を全て食べられ、食料の途絶えた村。
秋が過ぎ、冬に差し掛かると餓死者も出てきました。
それでも、春に向けて鍬を振る武蔵に、「未来に光が欲しい」と、一人の村人が寄って来るのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】36巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

食料を無くしたまま、冬を迎えようとする村は危機的な状況にありました。
村人たちは、飢餓に苦しみ、希望すら無くしている中、武蔵は田を開墾するためにひたすら鍬を振るいます。
「相手は人じゃねえんだ」「土の声を聞け」
秀作からの苦言とも助言とも聞こえる言葉に耳を傾ける武蔵でしたが、その意味はなかなか理解出来ず、耕した土は水を保ってくれません。

ある日、秀作は米を盗まれます。
代々引き継がれる田んぼを守る秀作は、村で最も蓄えのある人間でしたが、それを狙って同じ村人が盗みに入ったのでした。
盗んだ村人二人を、秀作は殺そうと思いましたが、ある条件と共に二人を許します。
盗んだコメを炊き、他の村人に分け与える事。
村人に食料を振る舞う二人の話を聞き、真実に気付いた長老の九兵衛は、秀作に感謝するとともに、村を助けてくれと頼みます。

武蔵は、自分の耕した土と、秀作の田んぼの土を必死に比べていました。
土を触れ、口に含み、大地に耳を当て、その違いを知ろうとします。

皆が飢えに苦しむ中、力強く鍬を振り続ける武蔵。
少しでも希望が見たい村人たちは、一人、また一人と、武蔵の作業に加わるようになっていきます。
皆で耕した大地は、土の感触も少し柔らかくなり、変わってきました。
「水を入れろ」
秀作も開墾に加わり、田に水を張ってみましたが、翌朝その水は全て大地に吸われてしまっていました。
絶望に包まれる村人隊でしたが、伊織が田んぼの端に水が残っていることに気付きます。
「当たりだ」
秀作は、水が溜まっている僅かな部分から、土を耕し広げるように言います。

飢えに苦しみながらも、村人たちは武蔵と共に再び大地を耕していきましたが、ある日、武蔵が倒れました。
伊織たちに解放される中、武蔵は田んぼに横たわっている夢を見ます。
土が盛り上がり、出てくる手。
動けない武蔵を、吉岡清十郎・伝七郎、植田良平、祇園藤次が囲み、見つめています。
「武蔵、咲くや、咲かざるや」「実るや、実らざるや」
そう言いながら、少なくとも憎しみでは無い目で武蔵を見つめる4人は、最期に「ただ、見ているよ」と言い残すのでした。
次に現れたのは辻風黄平と龍胆。
村人に、「助けてくれ」と請われる武蔵を、遠目から見つめています。

目を覚ました武蔵は、村人に助けられ、世話になった事を知り、村人たちの変化に気付くのでした。
再び、作業を始める武蔵と村人たち。
秀作は、ある大きな決断をします。
「俺の土を分けてやる」
秀作の土を混ぜ、水を入れたその土地は、ついに水を保ち、田んぼが完成したのでした。

季節は冬。
田んぼが完成しても、春にならねば稲は植えれず、収穫はさらに先。
長い飢えに寒さも加わってきた村では、一人、また一人と死者も出てきます。

空腹でも元気だった伊織も、ついに倒れこみ、武蔵は覚悟を決めて出かけるのでした。
近くに滞在している小倉細川藩の長岡佐渡。
武蔵は長岡の元を訪ね、必死に頼むのでした。
「助けてくれ」…と。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

【バガボンド】37巻ネタバレ

〜ネタバレここから〜

「助けてくれ」
武蔵は、生まれて初めて他人に対し、心の底から頼みました。
壊滅的な飢餓に襲われた村人達を助けるため、小倉細川藩の長岡佐渡に、頭を下げる武蔵は、自身も以前の強固な肉体が見る影を無くすほどやせ細っていました。
「すぐに食料をかき集める。そのかわり武蔵お前は…」

長岡とのある約束を引き換えに、武蔵は村に食料を持ち帰り、残された22人の村人は何とか生き延びました。
「ツテがあったならもっと早く行きやがれ阿呆め…」
既に自身も限界間近だった秀作は、小言を言いながらも安堵します。
村人に、そして伊織に食料を分ける武蔵。
絶望的な状況から、村人たちは一命を取り留めたのでした。

その頃、長岡の宿泊する宿には沢庵の姿がありました。
長岡から武蔵の様子を聞き、驚きながらも嬉しそうな沢庵は、過去の武蔵の姿を教えます。
「殺せ」「命に価値は無い」
そんな事を口にしていた武蔵が、今では人の為に人に頭を下げ、田んぼという命を育てている。
沢庵は、武蔵との再会を楽しみに、再び旅立つのでした。

生き延びた村人達にも変化が起こっていました。
秀作に頭を下げ、もう一度田んぼを教えてくれ、さらには秀作の田んぼを貸してくれ、広げさせてくれという男衆。
女衆は、木剣を手に「剣を教えて欲しい」と武蔵に言い寄っていました。
「強くなりたい」
戦う事が目的ではなく、強くなりたい、大切なものを自分で守りたいとする姿が、そこにはありました。

秀作の指導の下、種籾からのコメ作りを武蔵と村人は真剣に聞いていました。
気候を読み、田植えの時期を見極める秀作は、頃合いを見て田植えを始めます。
村人達に田植えを教えながら、ついに田んぼに稲が根を張りだすのでした。

時折、女衆に剣を教えながら、武蔵は人一倍真剣に田んぼに足を運びました。
武蔵に田んぼの事を教えながら秀作は「もう十分だ。ここを出て行け」と武蔵に言います。
「弱い者の見えておらぬ今のうちに出て行け。ここにいたら戦えなくなる。

秀作は、武蔵を認めているからこそ、武蔵に旅立つよう促しますが、武蔵は収穫までここにいると言います。

夏が近づき、暑さが増してからも、武蔵と秀作は田んぼで話を交していました。
冬の飢餓の影響か、秀作は日に日に衰えている様子で、ある日体調を崩します。

武蔵がこの地へ来てから一年近く。
武蔵の監視役に村に滞在していた豊佐衛門は、小倉に手紙を書いていました。
冬、武蔵が食料と引き換えに長岡と交わした約束、それは小倉細川藩への士官だったのです。
体調を崩した秀作でしたが、武蔵の手を借りながら田んぼを見つめ、武蔵に様々な事を教えます。
それは、稲や田んぼの事だけでなく、人そのもの、自然そのもののような教えでした。

秋、ついに米は収穫時間近となりました。
育った稲を見て、秀作は「有難い。足らぬものは何もない」と心に呟き、倒れてしまいます。
すぐに起きたつもりの秀作でしたが、村人たちは自分を通過して走っていきます。
振り向くと、そこには倒れた自分の肉体と、それを見て悲しみ涙を流す武蔵や村人達の姿がありました。
最期に、実った稲を見て、秀作はその人生を終えるのでした。

収穫を終えた稲穂を村の祠に、眠る秀作に備える村人達は、来年の種籾を手に「何があっても守り通す」と、誓いを立てます。
武蔵に、そして秀作に守られた村を、米を、自分たちで守ろうと、村人たちは自立します。
そして、武蔵は約束通り、小倉へ旅立つのでした。

〜ネタバレここまで〜

全巻ネタバレ目次に戻る

\無料登録で600ポイント&31日間お試し/

U-NEXTで好きな漫画を無料で読む

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました